【つまみ食いレビュー】成均館スキャンダル １話【ネタバレあり】
My Favorite Scene in LESSON １
TITLE「Adam‘s Apple」
やっぱりこれだね！ってんで選んだ１枚。
雨の中、官軍に追われて岩陰に隠れるソンジュンとユニ…と喉仏。
ミニョンちゃんもふたりのラブシーンの中での名場面として挙げてました。
「今後ふたりに何かが起きることを暗示している」って、うんうん、当たり前だけどちゃんとシナリオ読み込んで理解して演じてますよねえ、さすが（偉そうですみません）
まだお互いに恋愛感情が芽生える前、思いがけず超接近してドギマギするの、いいよねえ、はあ。
そしてAdam‘s Apple、そう喉仏、喉仏よね、喉仏…はあ、喉仏…（何回言うねん）
ここで to be continuedになるのもね、くーって感じですね。制作陣、引きがわかってます。
これだけじゃなく、このドラマはこういう「ここぞ！」という象徴的なシーンがすごくいいの！とてもフォトジェニック！
アングルとか目線とか手の位置とか、すごく細かく計算してるんだろうなあというのが伺えます。
コメンタリーで監督さんが普通の人は左側（からの顔）がいいけどユチョンは右側がよかった、と言ってて、おお、確かにこれも右側だね。
実は私も芸能人の顔の向きって気になる方で、あ、この人はこっち側がキメ顔なんだなって思ったりするんだけど（女優さんなんかは頑なに変えなかったりするw）監督さんもちゃんとチェックしてるんですなあ、当然といえは当然かもしれないけど。
女優さんは左側から撮った方が綺麗な人が多いらしいのでとても助かったとも言っておりましたw
ちなみにソン・ジュンギは左右どちらからでも良いとのこと。
こういうこだわり、大事よね。おかげでほんと素敵なショットだもん。
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何のドラマでもそうだけど、初回はどうしても舞台背景やキャラ設定の紹介が多いので説明台詞だらけのシナリオ（橋田壽賀子的なw）になっちゃいがちだけど、「成均館スキャンダル」はCGを使ったり貸本屋の主人を狂言回しに使って、そこをうまく避けてるのが好感度大。
１話で主要４人のメンバーは全員登場してるし、他のサブキャラの立たせ方も上手。
ドラマの肝であるユニとユンシクの入れ替わりシーンも甕の水面を使った演出でセンスあるなあと思いました。
ユニとジェシンの出会い方はベタですねｗ
暴漢に襲われたユニを助けるジェシン。
ユニの顔を手で覆って殴るところを見せないアクションはなかなか粋な演出でした。
ジェシンに渡す刺繍の入った手巾も後々の伏線。
それ以外にも「 습관된다（癖になる）」という決め台詞やしゃっくりも早速登場して仕込みはばっちりといったところでしょうか。
しかしこのシーン、このドラマではときどきあるんだけど、なんで急に夜になるのか…気になるｗ
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ところで、ユニが身売りされそうになる兵曹判書ですが…
登場した瞬間、私は叫びましたね。
ワン・ゴー！！！
「奇皇后」のワン・ゴじゃないのーｗｗｗ
この方ほんとうによく時代劇でお目にかかります、イ・ジェヨンさん。
韓国時代劇ってこういうのがあるから楽しいｗ
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１話には今後も重要になってくる台詞や設定が随所にあります。
なんと言っても、ふたりの出会いである入試会場のシーンで出てくるこれらのキーワード。
재주 넘는 곰（芸達者なクマ）
왕서방（ワン殿）
はい！これ試験出るよ！
この台詞が以降も要所要所で使われてるのがほんとにいい！こういう心憎い脚本大好き！
他にも、貸本屋のエレベーター、秘密の地下室、筆写した春画本、と全話通してポイントになる小道具も最初から登場。
ふたりの運命の出会いの演出もよかったなあ。
砂埃で目を閉じてからの…
キャー！！！ステキーーーーー！！！
そして出会い。
はあ、最高。
ここのくだりは台詞も演出もほんとうに私好みで、何度観ても飽きません。
あ、ちなみに本物のワン殿（替え玉受験の依頼者）は集めた髪の毛をソンジュンに捨てられた人ですね。ほんとにどこまでも他力本願…w
その捨てられるシーンで出てくるソンジュンの台詞ですけどね
날 싫어하는 건 상관없네.
허나 날 틀렸다 하는 건 용납할 수 없네.
僕を嫌うのは構わない
しかし、間違っているとされるのは容認できない
これ、ザ・ソンジュン！なキャラを表す大事な台詞だと個人的に思ってますが…
マジでね、私ね、この台詞については心底…
やられたー！ってなりました。
一体何のことか？答え合わせは最終話まで待つべし！
個人的に興味深かったのが答案に書かれている内容。
名前と年齢はともかく、本貫（祖先の出身地）、お父さん、父方のお祖父さん、父方の曾お祖父さん、母方のお祖父さん…と、こんなんまで書くの？っていうｗ
家柄重視、身分重視の時代がよく表れてますよね。
ところで、ソンジュンくんは21歳…ということは数えなので19歳か20歳って設定？でも公式ガイドブックでは23歳と書かれているのよね、はて？
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あと好きなのがユニが両班のお嬢様に化けてソンジュンの追跡から逃れるところ。
このシーンも一枚の絵画みたいに美しい。
声色もちゃっかり変えてその場を切り抜け、してやったりの表情のユニが可愛いくって。
一方、平手打ちまでされてしどろもどろなソンジュン。
ここのやり取りだけでも、大人相手にだってあんなに高飛車なくせに女性には慣れてないおぼっちゃまくんってのがわかります。
さらに、ユニの行方を探すにあたって、下男であるスンドルにまで「頭ってのは勉強のときだけ使うもんですか？」なんて窘められちゃうところも可笑しくて大好き。
スンドルとの関係性や、ソンジュンがいかに勉強ばっかして不器用で堅物な青年かってのがうまく描かれていると思います。
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最後にツッコミ。
ソンジュンの服に書かれたユニの詩。
この直前のシーンでは映ってないのよねw
裾にあるはずの詩が…あれ？
そもそもユニは試験会場から追い出されたはずなのにいつ書いたの？w
ま、そこはドラマなんで詳しくツッコミませんが、衣装はちゃんと替えておいてほしかったぜ。
あと、兵曹判書の屋敷へユニが借金の一部を返しに行く場面。
ここで「両班の娘として自分に礼を尽くしてほしい」と御簾を下ろして対面することを要求するシーンがカットされてるのが残念。（両班の令嬢が他者に顔を直に見られるのは無作法だったため）
ユニの家が貧しくとも身分は低くないこと、両班としての誇りは失ってないこと、なぜ御簾を下ろしているかということ、これら諸々を説明する大事なところだと思うんだけどなー。
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いろいろ指摘したけど、十分満足！
監督さんは「他の男装女子ものとは差別化を図りたい」というようなお話をされてたんですけど、その心意気が伝わってくるし、次が気になる見どころいっぱいの初回でした。
