【つまみ食いレビュー】成均館スキャンダル 7話【ネタバレあり】
My Favorite Scene in LESSON 7
TITLE「We Are The Champions, my friend」
ほんとの歌詞は「my friends(諸君)」と複数形なんですけど、ソンジュンにはユニしか見えてないので、あえてw
監督さんが言うことには、7話のこのあたりで(ようやく)ソンジュンの人気が出てきたんですと。
それまでは視聴者から「ソンジュンの魅力がよくわからない…」という声があったらしい。
それ聞いて、私思いましたね。
遅い!遅いよ!鱗滝先生もお怒りだよ!
ちょっとお~ハイブリッドでキュートな彼のVibesをちゃんと1話から感じてもらわないと困るよ~(意味不明)
なあんて
10年後に気付いた人間に言われたくないよね!はっはっは(わろとけ、わろとけ)
まだまだ至らない点もありますが、一層精進して参りますのでよろしくお願いいたします。
というわけでね、遅まきながら、このシーンは大事、ほんとめっちゃ大事だと主張したい。
なぜなら、このあたりはソンジュンとユニのあいだに友情というか、お互いに深く思う何かが確実に生まれたのを暗示させる重要なシーンと思うからなんですけど。
このふたりの関係性の面白いところは「恋愛感情に気付く前(恋愛関係になる前)に別の感情があった」という点である、と私は思ってて。
そこがいきなり相思相愛で始まる関係性より萌えるところなんですよ、ええ、私が!
突然ですが、ギリシャ哲学では4種類の愛があると言われてます。
あ、別に私、特別哲学に詳しいわけでもないからツッコまないでくださいね(予防線)
よく知られているのが
エロス(eros)本能的な愛、性愛
他に
アガペー(agape)無償の愛
ストルゲー(storge)家族愛
フィリア(philia)友愛
というのがあるんですが、ソンジュンとユニはこの「フィリア(友愛)」が発生してるのがポイントではないかと!(机を叩く)
いきなりエロス全開じゃなくて(そういうのもありですけど)、友情をいったん挟むことによってより深い絆というかソウルメイトというか運命の伴侶というか、そういうのが感じられて大層萌えるわけですよ。
ここまでに例えば「同じ門下生でもないのに味方になってくれたのは君が初めてだ」(ソンジュン/4話)とか「初めて私の才能を認めてくれた人に出会い」(ユニ/5話)とか、ソンジュンもユニも今まで腹を割って付き合える友人と言えるような存在を持ったことがなく、お互いに何かしら特別なものを感じていることを示唆する場面なども下準備としてありまして。
ゆえに、この大射礼を通して築いた信頼関係や絆を友情と認識して(錯覚して?)、かけがえなく思っても不思議ではない設定がお膳立てされてるように思うんですね。
そして、この過程があるから後にソンジュンがユニ(ユンシク)にエロスを感じてしまって悶々と悩むくだりにリアリティが生まれると思う次第であります。
以上。
いやー、我ながらすげー壮大に語ったなw
ここまで語っておいてなんですが適当に聞き流しといてください。
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話は戻って、大射礼大会です。
コロ先輩も無事に合流して準備にかかります。
このシーン、めっちゃ好き〜。
そこのけそこのけ、花の四人衆がお通りだ、のシーンですね。いわば成均館版F4ですよw
男性陣の皆さん、ほんと長身でスタイルがいいの。
字幕では「花の四人衆」となっていますが、原語は「잘금4인방」。
잘금は日本語でいうと、例えば液体がぽたぽた落ちるの「ぽたぽた」に当たるそうで、原作では「滴る四人組」と訳されてました。
日本語でも「水も滴る〇〇」なんて美しさを表現する言い回しがありますね。
でもね…この「滴る」は彼らが滴ってるんじゃなくて、彼らを”見てる側”が滴るって意味で名付けられてまして…。
何が滴るのかっていうと…もうおわかりですね?w
このドラマ(というか原作)、結構こういう系のネタ満載です。
そして試合開始、ユニの最初の一射。
緊張で手に汗もかいてきてます。
その様子を見守るソンジュン、ジェシン、ヨンハがもう保護者というか親衛隊みたいで可愛いのよw
こんなイケメンたちから一心に熱い視線を送られたら、私は別の意味で緊張しますよ?
特訓の成果も出て無事に一勝したユニたん。
チョソンもこの笑顔です。
この表情は柔らかくて可愛い!好き!
いつもの感じもこれぐらいソフトでいいのになーとも思うけど、普段があんなだからこのギャップが活きるのかもしれません。
ひきかえソンジュンはユニに対して相変わらずクールな反応。
まだ試合は始まったばかりだから気を引き締めろと至極真っ当なアドバイスをかまします。
ユニもここは素直に反省するんですが、素直過ぎて怪しむソンジュンに笑えます。
具合でも悪いのかといきなり顔に触れようとするソンジュンに驚くユニ。
照れもあって手を払いのけちゃうんですが…
さあ、皆さん心の準備はいいですか?(深呼吸)
この後「なんだ?今の態度は?」って感じで困惑するソンジュンのこの表情をご覧ください!
あぎゃあおおおお!
すみません、奇行種みたいな雄たけびあげちゃって。
何、そのへの字口は!
いやあ、もうこの顔、たまらんですね。鬼リピしました。
ソンジュン、こんなふうにここからどんどん表情豊かになっていって非常に楽しいですw
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7話は大会の盛り上がりを表現する演出としてアニメやCGが多めに挿入された異色の回でもあります。演出チームのこだわりが感じられます!
まずは蕩平組の選手紹介タイム。
アニメと実写の合成でコミカルなシーンになってます。
このあたり、もうみんなちょっと役を離れてますよねw
ミニョンちゃん、アイドルスマイルが炸裂です。
この前にやってるスキップがまた世界一可愛いすぎてだな…(涙)
ユ・アインも頑張りました。
メイキング見たけど、ものすごく恥ずかしそうでしたw
そして、「伊達にトップアイドルやってきてないぜ」なユチョン。
見事、目一杯オラついてくれましたよwww
でもさー、ここ盛大につっこみませんでした?
似 て ね え
誰だ、お前はって感じですよ。
これ監督さんも文句言ってましたw
似せるようにちゃんと言ったのに…特に指のところを入れるように言ったのに…って。
でもまあ、基本的に時代劇に出てくる似顔絵、割と適当であんまり似てないですよねw(例:紅壁書の指名手配人相)
お次は糸電話を使った演出。
都中に戦況を中継するネットワークを糸電話のCGで表現したくだりには私も感心しました!
臨場感もあってよかったです。
監督さんもこのアイディアは気に入ってるとホクホクしてましたw
貸本屋の主人も本業そっちのけで大活躍。ほんとにこういう「どのチームが優勝するか」ってのを賭け事の対象にされてたんでしょうかね?
何気に都の位置関係がわかる貴重な図も見られて、めちゃめちゃ一時停止してガン見しましたよ。
なるほど、こういう地理になってるのね〜。
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さて、順当に勝ち進んだ蕩平組、決勝戦でハンス率いる掌議組と対戦です。
でもその前に休憩ターイム!
ここのイチャコラ(死語)するジェシンとユニ、たまらんですな。
先輩はすっかりユニに心を許してる感じがします。
それをお約束で目撃してしまうソンジュンw
人によって態度を変えるなんて…そんなことでは大事を成せない…とかなんとかブツブツ言ってるけど要は「さっきの自分との差はなに?」ってことでショックが隠せません、はいw
違うんだ…ユニたんは君を意識し始めちゃったからあんな態度になっちゃうんだ…
ということもわからない、にぶちんのソンジュンくん。
はあ、可愛いなあ、君たちほんとに可愛いよ!
一方、チョソンもユニに会いに移動開始。
その後をゾロゾロ着いてくる野郎ども、カルガモか?w
インスが敵対心を燃やし過ぎるからユニ(ユンシク)に対してあまりわかりやすい態度を取らないほうがいいというヨンハの忠告が裏目に出てしまったようで。
「このチョソンが選んだ男はあなたです」とみんなの前で跪いて堂々宣言。
かえってインスのプライドをズタズタにするような行動に出ちゃうチョソン姐さんに、さすがのヨンハもまいったなーって表情。
一方ジェシンなんかはテムルのヤツ結構やるな〜って顔してるし、ソンジュンは何がなんだか…って顔してるしw
考えてみればソンジュンはチョソンを見るの初めてでは?妓楼には行ったこともなさそうだしね、あれが噂の…って感じでしょうか。
そんなあいだにビョンチュンはユニが使う弓に細工中と。
いろんな人間のいろんな思惑が交錯しすぎて全然気の休まらない休憩タイムでしたw
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さて、いよいよ決勝戦。
ソンジュンは手堅く勝ち抜きましたが、ジェシンの頑張りはここまで…あえなく退敗。
でも実はバイト(紅壁書)のことで疑惑をかけられてたので「あんな下手な弓の使い手が紅壁書のはずがない」と、文字通り怪我の功名で救われた一面も。
それでも合わせる顔がないとばかりのジェシンの様子にユニたんたら厳しい顔してさあ…
しかたないですね
一度も披露したことのない
僕の技をお見せします
”ためる”!
……!!!(射抜かれた、私が)
殺人的な可愛さ。
いや、すごい。これは犯罪レベル。
ジェシンに教えてもらった弓を射る秘訣をここで使うの、反則ですわ。
재주다…
사람을 들케 만드는 거요…
才能だな…
人を惑わせる…
もう先輩も陥落してますよね、はいw
재주は「才能」とか「素質」とかって意味だそうですが、確かにユニは意外と誰とも壁がないというか屈託なく付き合えるところを見ると、無理して男の子っぽくしてるというより、元からさっぱりとして人から可愛がられる素質を持っているようで。
このちょっと「人たらし」なキャラは終盤の展開で親父軍団や先生たちにも発揮していくことになります。
ともかく、これで一勝一敗となり、あとはユニの結果次第…うん、ドラマはこうでなくちゃねw
チョソンのことで動揺が積もりに積もったインスがいい感じにミスってくれて(そこはツッコミなしで)ユニにもチャンスが。
重圧に押し潰されそうなユニは、ソンジュンに助けを求めるかのように不安を吐露します。
ここもね、ソンジュンの必殺技「落として上げる」テクニックが炸裂のとこです。
荘元になれるかな?(優勝できるかな?)というユニに対して「いや、ダメだ」とあっさり答えるソンジュン。
ユニもがっくり、となりますが。
だけど…(練習で痛めているユニの手を握って)
僕はこの手だけは気に入った
準備をしてきた間、君は十分に荘元(首席)として過ごした
不通(不合格)になったとしても、敗れても
僕にとって、キム・ユンシク、君はすでに荘元だ
テムル、行ってみせてやれ
荘元の腕前を
私、ソンジュンにこんなこと言われたら命綱なしでバンジージャンプできるかも(やめなさい)
どうです、この「俺様が認めた感」、たまらんですねw
ユニの努力を誰よりも知ってるソンジュンならではの台詞ですよ、くう〜。
からかう以外で「テムル」って呼んだの、これが初めてじゃないですかね?
この時の「テムル」はちゃんと「器が大きい」の大物の意味で言ってるんだと思いますよ。
そして、見事命中〜!
逆転勝利で優勝です!!!
自分の理念を体現してくれたような蕩平組の活躍に王様もご満悦。
しかし親父集団はなーんか複雑…といったところ。
その後、ビョンチュンの仕掛けた小細工のせいで手に大怪我をしたユニは、チョン博士に手当をしてもらいます。
宣言通り優勝したとあって、ひとまず成均館に残ることを認めざるを得ない先生だけど、そこはしっかり「どんなに願っても努力しても、お前のしていることは許されない」と釘を刺します。
このあとのユニの台詞がいいんですよ。
許されないという言葉で絶対に私が諦めることはありません
女の身で学び始めてから今まで
私はただの一度も許すと言われたことなどないのですから…
このドラマの脚本家は女性なんですけどね、これはご本人の思いも込められてるような気がしますね…私もすごく心に刺さったシーンでした。
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そして祝勝会。
みんなでいい感じに盛り上がってるところにヒョウンが登場。おもむろにソンジュンへのプレゼントの帯を差し出します。
ここのみんなのソンジュンへの冷やかし方がいかにも男子~って感じで可愛いですw
手作りしたかのごとくアピールすると、横からヨンハが現れて…
わあ、素晴らしい出来だねえ
これは…キム先生の春の限定版
……にそっくりだああ~(棒)
大爆笑www
ヒョウンの「余計な事言いやがって…」みたいな表情も合わせて最高にウケます。
ソン・ジュンギ、こういうのほんとに上手いw
そこへ遅れてユニがやってきたら、まータイミング良いんだか悪いんだか、この光景が。
帯を結んであげてるだけなんだけど、こんなくっつく必要ある?
ブレイク!ブレイク!離れて!
このユニの心象風景も切ないのよね。
自分とあのふたりしか世界に存在してないかのような気持ちなんですよ…せっかくソンジュンへお礼を言う練習もしてたのにさあ…。
ただここね、ユニが動揺するのは自然だとして、ソンジュンもユニに見られてることに気付いてなんか複雑な顔をするんですよね…どう思います、奥さん?
思わず席を外してしまうユニたん、鏡に映る自分とヒョウンとの違いに苦笑いするしかありません。
この鏡越しのアングルも好き。
手は大丈夫か?と心配してくれたソンジュンにも冷たくあたってしまって…ううう…せっかく優勝していい雰囲気になってたのにい。
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いたたまれなくなって祝勝会をあとにしたユニはビョンチュンと雨の中取っ組み合いのけんかまでしちゃってボロボロ。まさに泣きっ面に蜂。
そんなユニにヨンハがゆっくり入浴できる秘密の場所を教えます。
「そこは成均館の学生に騙された女のお化けが出るから誰も近づかないよ」
ユニはいそいそとそこへ向かいますが、まーほんとに罠もいいとこですねw
ここからユンシクからユニへの戻っていく描写がありますが、いい具合にいやらしく、いい具合にいやらしくなくて、塩梅が絶妙だなあと。
お湯はどこから用意したんだ?というのはツッコまない代わりに、久々の入浴を楽しむユニちゃんを堪能させていただきます。
このあたりのアングルも凝ってていいのよー、天井から撮ったりしてね。
そして採光というのか、光と影のバランスもいいの。
このショットなんか、どうしたらミニョンちゃんをきれいに撮れるかというのを考えに考えて撮ってあげてるようですごく好き!
照明の当たり方とか角度とか、ほんとうに美しくてガン見です。
どういう角度が一番裸に見えるか(服が映らないか)もめちゃくちゃテストして決めたらしいですw
それがこれだそうで。
なかなかきわどい感じが出てますよね。
ヨンハは「女の裸が見たいわけじゃない、真偽を追究する学士の心情だ」とかなんとか抜かして覗きに行こうとしますが、うるせえwって感じです。
ソンジュンはソンジュンでまだ部屋にユニが帰ってないのが気になって探し回るし。
5話でもそうだったけど、もうさー、部屋で大人しく待ってられないあたりがさー、君は自分で変なことに気づいていないのか? w
そんなヨンハとソンジュンがそれぞれユニが入浴しているところに向かう最中、ついにばれてしまうー!とひやひやすると、なんと先に扉に手をかける人影が。
誰もいないはずの建物から光が漏れてるので、つい中を覗いてしまったのは…
せんぱーい!!!
びっくりしてしゃっくりが止まるどころか、出てしまいましたw
そして、つづく~!いいとこで切るね!
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この大射礼の撮影はとても大変だったとか。
当然ドラマ内では一日で起こった出来事ですが、撮影は時間がもっとかかって夜中に撮ったシーンもあって「今は昼だ!昼だ!」って声をかけながら演技したそうですよw
全然わからないですよね、編集ってすごい。
ミニョンちゃんもこのあたりからだんだん体力がきつくなってきたと言ってました。
ユチョンもハードスケジュールで体調があまりよろしくなかったらしい(´;ω;`)
そんな頑張りもあって盛りだくさんのエピソードの回になったと思います。
さて、続きの8話は
いっけなーい🔪殺意殺意💦私、男装女子😊でもある日、野郎どもにお風呂を覗き見されそうになっちゃってもう大変😢揃いも揃って何やってんのよ💥次回「お前らまとめて減点するぞ」お楽しみに💕
って内容です(雑)