【よもやま話】ユチョンの音楽沼にズブズブになるまでを語ります(あとRAPと東方神起のこと少々)
HEY YO!(唐突)
取ってつけたようなぎこちない挨拶からもわかるように、HipでHopな要素が自分の中に皆無な私ですが、そういう系の音楽がなぜかとても好きだったりします。
専門的なことはほとんどわからないけど、独特のノリやリズム、韻を踏むといったような言葉遊び的な感覚にどうも琴線が触れるようです。
さて、改めて言うまでもないですが、このとおり私は現在、ドラマ「成均館スキャンダル」および主演のユチョンa.k.a.ソンジュンにクレイジーゴナクレイジーになっておりまして。
つまりはまずもって「俳優パク・ユチョン」に関心が先行しているんですが、そんな私の耳に先達のこんな囁きも聞こえてきています。
アイドルのユチョンもいいぞ…
ユチョンの音楽もいいぞ…
こっちの水も甘いぞ…
実を言うと、私はこれらの誘惑にちょっとばかり抵抗していました。
もちろん興味津々ではあります。
そりゃ味見してみたいに決まってます。
いずれは잘 먹겠습니다する気満々です。
しかし、「俳優」沼でもアップアップしているのに、このうえ同時進行で「アーティスト」または「アイドル」の沼にまで足を踏み入れたらマジで溺死してしまう!萌えの収拾がつかなくなる…!と躊躇しました。
いちおう私にも普通の生活があります。
ごはんを作ったりゴミを捨てたり「デスクトップに保存したのにファイルが消えた」とかわけがわからないことを言う上司にパソコンを教えたりとやることが山積みです。というかデスクトップに保存すなや(#^ω^)
そんな日常生活と萌えを両立できなくなってしまうのではという不安と恐怖から、ともかくドラマ関連を落ち着かせてから…と自分をコントロールしていたのです。
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しかし、しばらくしたある日、先達の方が「My Girlfriend」という曲について語っているのを偶然目にしました。
素敵なお話の断片から情報を収集するに、どうやらこの曲が
- ユチョンのソロである
- 自作詞である
- 全編英語詞である
- RAPもある
といったような中身であることが判明。
なんとソンジュンは作詞もできるのか?
しかもRAPまであるとな?
というので興味が抑えきれず、その日のうちにYouTubeで検索かけてましたw
そしてこの動画を見たのです。
観た後の私がこれです。
やべえ
マジでめっちゃ私の好みでした。
想像以上の楽曲のかっこよさ、おしゃれなステージング、こなれたフロウ、ハスキーがかった甘い声、自然なファルセット、最後ハケるときのお茶目さ等々に心臓鷲掴みされまくり。
すぐさまお気に入りに追加し、ネット環境がなくてもいつでもどこでも視聴できるようにオフラインにも保存し、ループ機能を駆使して延々と観続け(聴き続け)てしまったのです。ループ機能、万歳。
(ちなみに私はYouTube Premium会員なので上記の方法でも再生回数にカウントされます、たぶん)
この曲はどういう経緯で作られたのか
このステージはどこなのか
そもそも一体いつのものなのか
ビフォア・ソンジュンなのかアフター・ソンジュンなのか
そういった疑問が沸々と湧きながらも「何が何だかわからないけど、とにかくやべえええ」みたいな感情に支配されました。
蛇足ですが、ビフォア・ソンジュンとかアフター・ソンジュンとかは私の時系列の基準です。紀元前・紀元後みたいなものだと思っていただければ。(キリストと同列かい)
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それからちょっと経った頃、更にYouTubeで別の出会いが。
私が例の動画ばかり観てるからYouTubeさんも気を利かせてあれこれ関連動画をおすすめしてきてですねw
そのなかでとある動画に使われてた曲がセンサーにひっかかりました。すかさず概要欄をチェックです。
早速調べるいつもの好奇。
目に飛び込んできたのは意外な表記。
一気に激しくなる動悸。
無駄に韻を踏んでみました。
それは「m-flo TRIBUTE ~maison de m-flo~」というアルバムに収録されている「been so long / JEJUNG & YUCHUN(from東方神起)」という曲でした。
もう大興奮。
何故なら私はm‐flo、特にLovesプロジェクトといったような、いろんなアーティストとm‐floのコラボが大好物だったので。
そのようなコラボになんとこのふたりが参加していただと???
血走った目でサブスクやら音源サイトやらを検索しまくりましたよ。
有難いことにこれは音源がありました!
いそいそと購入&DLして聴いたときの私がこれです。
なんも言えねえ
イントロからエンディングまで私の好みが大渋滞を起こしてました。
とりあえず今現在もこの曲をルーティンの如く聴いてるんですけど、とある在宅勤務の日に家で「been so long」を一日中かけてたこともありました。ええ、この1曲だけずっとです。一曲集中再生機能、万歳。
私は気に入るとそればかり食べるとか聴くとかっていう、ちょっと偏食的な嗜好があるためこういう現象はザラです。
傍から見たら様子がおかしく見えるかもしれませんが正気は保ってますのでご安心ください。
こんな具合に、あれほどセーブしようと思っていたユチョンの音楽方面の世界にすっかり魅せられていくのでした。
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以下、ちょっと話題が変わります。
よく日本語にRAPは合わないって言われますよね?
日本語のRAPはダサい、と。
この件において積極的に異議を唱える気はありませんが、さりとて積極的に支持するかというと、いや、ちょ待てよ、と。
確かに日本語とHipHopのノリを合わせるのは難しい。
しかし、それは日本語の特性ゆえの面もあると思います。
このあたりの話は専門家のお歴々が学術的に語っていたりするので私ごときが解説など恐れ多くてできませんが、だいたい「音節(シラブル)」のことに触れているのをよく見る印象。
英語や韓国語などと日本語は音節が違うのです。
日本語の音節は「モーラ(mora)」という拍の単位を持ってまして、このタイプの言語はそんなに多くないらしく、確か日本語とハワイ語がそうだと聞いたことがあります。
日本人の英語が下手だのおかしいだの言われちゃう要因にはいろいろありますが(母音の数とか)、この音節の違いもそのひとつでしょう。
俳句や短歌でわかるように日本語は一定の長さを持つ音節で、そこがモーラの特性です。
五・七・五とか五・七・五・七・七なんていう定型のリズムにぴったりはまるのはそのためです。そしてぴったりハマることが心地よく感じます。
「歌」というのは音やリズムに言葉を乗っけていくわけですけど、日本語だと「さかなさかなさかな」という歌詞(言葉)に「ソソソソソソソラシ」という音とリズムをひとつひとつあてはめますし、そのほうが気持ちいいわけです。そしておさかなは美味しいです(関係ない)
ちょっと脱線しますけど、宇多田ヒカルの「Automatic」って歌があるじゃないですか。あれで
な / なかいめのべ / ルでじゅわきをとったきみ
という歌い方をしているんですけど、そこで切るかー!と当時は驚きました。
今までならこういう言葉の切りかたは耳障りなので歌詞や歌い方を変えたりしそうなところですが、これをさらっと歌いこなしてしまう感性に「なるほど、これが今どきなんだなあ」と感心した記憶があります。
こんなふうに、合ってないリズムや音に無理やり言葉をくっつけると区切りや息継ぎのタイミングが不自然な感じに聞こえちゃうという。
あとは一本調子でひたすらぶつぶつ言ってるみたいだとか、俗にいう念仏系のラップっていうんですかね。
そんな具合なので、即興性も兼ね備えたヒップでホップなメロディーとリズムに日本語を合わせるなんてなかなか至難の業だと思ってしまうのです。
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話を戻します。
それでですね、日本語であっても不自然な感じにも念仏にもならないRAPができる、そんな人たちも当然おります。
m-floのVERBAL兄貴なんてまさにそのタイプだなーと私は思ってまして。
その兄貴とコラボした「been so long」を聴いたときに「ユチョンもそっち(のタイプ)だったかあああ!!!」と皿が割れるかと思うくらい膝を打ちました。
日本語と英語という音節が違う言語のチャンプルーなリリックをほんとうにナチュラルに自在に操るセンスの良さに感動を覚えましたよ。
母国語ではない、それも乗せにくい日本語をここまで扱えるのは、思うにやはり彼が多言語を話せることが大きいのではないかなーと。
VERBAL兄貴もユチョンもトリリンガル(マルチリンガル?)ですし、こういう人々は言語を音楽的に感知する能力に長けてるのかもしれません。
ただね、ここまで語っておいてなんですが、私は日本語のラップ好きですよ?念仏系だっていいじゃないですか、それはそれで。
ラッパー各位にはどうかdisにめげずに日本語の特性を活かした地産地消なラップもガンガンやっていってほしいと思います。
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まあこんな感じで順調に沼にズブズブ入り込んでいってるわけですけど、そうです、まだこの先にはアレがあるのです。
東方神起、JYJといった大海原が…!
私はまだその大海に流れ着く川の上流にある沼でずぶ濡れになりながらヒイヒイ言ってる有様ですが、どうか無事に河口で合流できるようお見守りください。
そうは言っても、ユチョンを認識する(ドラマを観る)までの東方神起に関する私の知識はというと、我ながら清々しいほどありませんでした。
調べたら紅白歌合戦にも出てるらしいんですが、記憶まったく皆無なんだけど…??
もちろんグループとして存在と名前は存じておりましたが、ぼんやりとした印象しかなく。(この点、少女時代やSUPER JUNIORといったビッグネームな方たちなども同様です)
その、かろうじて脳内に残っていた印象がこのジャケ写のビジュアルに近いものでした。
東方神起=黒!モノクロ!ダーク!アダルト!クール!
…みたいな。
(少女時代は=脚!脚!脚!脚!ピンク!って感じです、参考までに)
本人たちも寡黙で笑ったり冗談を言ったりもせず、ヘアメイクも衣装も常にバッチリ決めて素はさらさず、かっこよくて大人っぽい曲を歌っている…
そう、日本でいうとビジュアル系バンドの人たちに対するのと似たような印象を持っていました。
なので、これを観たとき正直言うと固まってしまいました。
ほんとうに上のジャケ写の人たちと同一人物ですか??
コラとかじゃないですよね???
厳密に言うと、この曲を初めて聞いたのはどこかの女子校の体育館みたいなところで歌ってるYouTubeでして。
てっきりJK向けの余興として韓国の昔のアイドルの曲でもカバーしたんかな?と思っておりました。
それが、まさかの持ち歌疑惑。
謎が深まるばかりなんですが、その謎を解き明かしに新しい海へ Let’s get it on する時が楽しみです。