【つまみ食いレビュー】成均館スキャンダル 13話【ネタバレあり】
My Favorite Scene in LESSON 13
TITLE「ソンジュンフィルター」
これはただのユニではありません。
ソンジュンの脳内フィルターを通して見えた幻のユニです。
どうです、このキューティー&ラブリーなスマイル。
これぞソンジュンの深層心理を表している大事なショットと言わずしてなんと言おうか!
杖打大会の競技中にユニをかばって気を失い、薬房(保健室みたいなところ)に運ばれたソンジュン。
夢うつつみたいな状態のソンジュンから見える世界と現実が交互に現れる演出となってるわけですが…
ここが今回の重要なシークエンスとなります。
しかしながら辛いところもあり…なので、またのちほど。
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さてさて入清斎(イプチョンジェ)の続き。
このチョソンがソンジュンの頬にキスしちゃうシーン。
チョソンはじめ妓生のこの独特の髪型、「カチェ」というカツラなんですけど、これが邪魔でアングルが決まらず何度もNGを出して大変だったそうですw
チョソンの衝撃の行動に思わず「너 이게 진짜…!(あんた、これマジで…!)」なんてお嬢様らしからぬ言葉遣いをするヒョウンが笑えます。
あわてて猫をかぶるけど、ソンジュンも「ん?」って顔してるし、正体ばれたんじゃw
私はこんな真面目なだけの殿方に興味ありません
若様(ユンシク)がお嬢さん(ヒョウン)を見つめているから
やきもちをやかせたくていたずらしただけです
そう言ってこの場を立ち去ります。
このへんのチョソン、かっこいいけどまた誤解を生むような発言を…w
ユニがチョソンを追いかけてからの会話もなかなかすごい。
自分がみんな悪かったと謝るというユニに
誰が誰を罪に問えるというのですか?
あなたを恨むような世間知らずではありません
私はあなたのほうが心配です
恋仲になれない人を求めて
無間の地獄をさまよっておられるのでは?
チョソンはユニとソンジュンがお互いに意識しあってるのは感づいたけど、ユニが男性と思いこんでいるので「禁じられた仲」で悩んでいると見たらしく、鋭いような微妙なようなw
それにしても、このへんの台詞もとても文学的というか、詩を読んでるみたいな言い回しです。「無間の地獄」とはすごい表現!
そして「初恋とはそういうものだから」と言い残し去っていくチョソン。
ユニは「初恋…?」とちょっとドキリ。
ユニもソンジュンもこれが初恋なんでしょうかね?
ユニは生活のために、ソンジュンは勉強のためにそれどころではないって少年少女時代を送ってきたっぽいですもんね…それはそれで萌えるわ。
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その後、テーブルでやけ酒をあおるユニ。ドヒョンたちも手に負えません。
その様子を心配そうに見ているソンジュンですが…。
さて…ここで悲しいお知らせです。
【悲報】ここからめっちゃいっぱいカットされる【どうして】
今までのカットシーンはまあ放送時間の都合上しょうがないのかな、と思うところがあったんですけどね。
でも、この13話でカットされてる場面はよりにもよってなんでここカットした?みたいな超絶大事なシーンが多いんですよ!私にとっては!うがー!
そういうわけなので私が補足させていただきます。
場面はソンジュンがヒョウンにそろそろ帰るよう促すところ、ここからです!
カットシーン①
ソンジュンにエスコートされながら出ていくヒョウンを酔っぱらった状態で見てるユニがぼそっと「可愛い人だよね…」
女の子として当然のように可愛く着飾ってソンジュンのそばにいられるヒョウンが羨ましくてしかたないのよね。
ここはそんなユニのいじらしさを表すいいところなのに~!!!
カットシーン②
きちんと出口までヒョウンを送るかと思ったら、途中で「では、ここで」と成均館に戻るソンジュン。
お嬢様を置いてさっさと戻るなんて失礼だと怒るポドゥル。
しかしヒョウンは、もしや今から私をめぐって殿方ふたりが決闘しちゃうかも~?と、まったく明後日の方向でときめきますw
カットシーン③
ここが特に大事で、実はソンジュンは酔いつぶれたユニが気になって走って引き返してたんですよ!!!
ヒョウンを送ってるところまでは平静を装っていたものの、成均館の敷地内に入るや駆け足にw
ここもソンジュンのユニへの気持ちが思わず出てしまった超絶いいとこなのにー!!!
こんな大事なとこカットすなあああああ!ぐわあああああ!(雄叫び)
で、ここから通常版に戻ります。
ソンジュン、急いで戻ったものの残念ながら一歩遅かった。
泥酔したユニがジェシンに介抱されている光景が。しかもおんぶまでされて!
またこの (´・ω・`)しょぼん顔が…。
完全に先越されてました…うう、ソンジュン、ドンマイ。
ジェシンの背中でユニは「나쁜 자식(ひどい奴)」と。
他の人みんなが悪いヤツだと罵ろうと
僕にとってはすごく有り難いことが多いのに…
僕にはいつもしてもらうばかりなのに…
こんな僕の気持ちも知らないで…
どうして…どうして…
これ、視聴者にはソンジュンのこと言ってるってわかりますよね。
あの蔵破りのときの平謝り事件(10話参照・勝手に命名)でユニが言ってた言葉でもあるし。
まさかお前…今、天のような(偉い)先輩に向かってひどい奴って言ってるのか?
でもジェシンはてっきり自分のことか思い、まんざらでもない感じで嬉しそうなのが切ない…。
中二房に戻って布団に寝かせてあげたら…おっと、ここでも寸止めきました!
しかし、やはりこちらも踏みとどまったw
そして部屋から出たところでソンジュンにばったり。
ジェシンはユニがあそこまで酔いつぶれたことについてソンジュンにもあれこれ言うのですが。
そんなにご心配ならご自分で世話をされたらよろしいのでは?
二度とキム・ユンシクの名前を…先輩の口から聞きたくありません
まあ、そういう反応になるよねw
こうして、気まずい合コン4人組にジェシンが入って五角関係?いや、さらにインスも加わって六角関係?みたいになります。
もう相関図作る気も失せる複雑さですw
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そして、大会本番。
今回はさすがに王様は来てませんがw、来賓席にはヒョウンが父親の兵曹判書とちゃっかり来てますし、ソンジュンのパパママも観戦。
そしてチョソンの姿も。
東軍西軍に分かれて選手入場!
大射礼でもそうだったけど、こういうお揃いのユニフォームがかっこいいのよ~
応援合戦にも気合が入ってます。
ドヒョンも大張り切りw
授業には出ないのに、こういうイベントのときだけやたら張り切る大学8回生とかいるよね…w
試合の準備タイム、ユニがソンジュンのほうへ来て昨夜の入清斎のことで「ヒョウンには興味ない、自分にはチョソンだけ」みたいな弁解をします。
ユニは自分がヒョウンに気があるという誤解のせいでソンジュンの機嫌が悪いんだと思っちゃってるんですが、またこれが大いなる誤解なんだけどw
てか、これで余計に心をえぐられるソンジュン。
「君の心がどこへ向いていようが、誰を見つめようが、僕は関心ないからくだらない弁解はやめろ」と突き放します。
だめだ…余計こじれていくw
もうソンジュンとは溝ができてしまったと感じるユニたん、「これからはひとりで頑張る」と気丈にジェシンに宣言。
またここでジェシンがユニの肘当てを結んであげながら「なんでお前がひとりなんだよ」と自分は味方だって言ってあげるんだわよ…ジェシンの株あがりっぱなし。
ソンジュン株、どうかこれ以上さがらないでええ…!
そして試合開始。
今回の試合、ユニやソンジュンのこじれた関係をよそに、日頃の恨みつらみが溜まったインスによるユニ(ユンシク)への復讐計画が進行してまして。
敵のユニにわざと球を回して、それをカットするふりして一発お見舞いしてやろうというもの。もちろん自分は手を汚さす手下にさせる。せこい。
しかし、これがまた皮肉なことに無駄に敵対心を燃やしたソンジュンがユニから球を奪っちゃうんですわw
さらには球を奪う際に乱暴にぶつかってユニを倒したりして。
すると、はい、きたきた。
ユニたん親衛隊長のコロ先輩が黙ってるはずがありません。
なんの真似だと怒るジェシンに、これぐらい試合中ならたいしたことないとソンジュン。
もはやキャラ的に言ってることが逆になってるようなw
不穏な空気に来賓席のファミリー群もどうしたどうしたって感じで。
先生も止めにきたけどあっけあく飛ばされましたw
ぶつかるなら相手を選べ、というジェシンにソンジュンがついにキレます。
김윤식 일에 나서지 말랬잖아 !!!
キム・ユンシクのことに口を出すなって言っただろうが!
基本的に目上の人や先輩には常に敬語で、声を荒げることなんてなかったソンジュンがタメ口で怒鳴るなんて、しかも手まで挙げようとして!
字幕では「余計な口を出すな」になってますけど感覚的には「口出すなっつったろーが!」くらいの乱暴さですよ。
これにはヒョウンもびっくり、パパも「ん?」となりましたw
私、ここ好きなシーンなんですよね。
珍しく感情的なソンジュンがなんかキュンキュンします、ギャップ萌えw?
しかも口出すなっていうのがなんだか「俺の女に手を出すな」みたいなニュアンスも感じられて…。
完全に友情なんてもんじゃない感情に乱されてるのがわかって、はー、やっぱりキュンキュンくるw
ジェシンを殴ろうとした拳をユニが止めて「相手にする価値もない」とソンジュンに言い放って険悪なムードに。
そんな様子をヨンハは来賓席のところで高みの見物。
入清斎で無理をして負傷したそうで…って、なんの無理でしょうかw
そんなヨンハにチョン博士は「君はいつも見学だな」とチクリ。
戦うのが怖いのか?負けるのが怖いのか?と、痛いところついてきます。
これ、後から効いてくる台詞なんですよ~!
このドラマ、ちょっとした台詞があとから「ここで回収するのか!ここでアレンジするのか!」というのが多いから気が抜けません(大いに褒めてる)
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なんやかんやで試合再開したものの、なかなかうまくいかない計画に痺れをきらしたインス、とうとう自らユニに殴りかかろうと杖を振りかぶって…
しかし、ソンジュンがユニをかばって倒れてしまいました。
そのあと保健室へ…となって、最初のお気に入りのシーンにつながるわけですが。
さて、以前のレビューでわたくし、こんなことを言っておりまして。
監督さんはユニのほうが先にソンジュンを好きになったって解説してましたが(そして、それをちゃんと描ききれなかった、とも)、私はその意見に半分賛同、半分異議ですねw
恋愛感情を先に自覚したのはユニとは思うけど、先に(無自覚だけど)恋愛感情を持ったのはソンジュンのような気がするなー。
いつからって、それこそ「試験会場で初めて出会ったときから説」を私は推します。これは13話のレビューで改めて持論を発表するわよ!
ようやくこのときがやってまいりましたw
チョン博士や書吏(雑用係)たちが忙しく立ち働いている薬房、ソンジュンが朦朧とした意識のなかで浮かぶのは…他でもないユニ。
といっても、あの妓生姿を見て意識してからのユニではありません。
そう、あの最初の出会い、科挙の試験会場で初めて出会ったときのユニなんですよ!奥さん!(号泣)
私が「試験会場で初めて出会ったときから好きだった説」を主張する最大の理由はここです。
あの出会いのシーン、第三者的なフォーカスとして、視聴者にはこういう画ヅラでしか見れてなかったわけですが。
ここで貴重な「ソンジュンから見たユニ」の姿が拝めるのです。
それがこちらです、どうぞ!
どうですか、このユニたんの可愛さ!
このときからもう可愛い、はい可愛い、完璧に可愛い。
同じシーンを視点を変えて再現するという演出、私大好きなんですけど、これはたまらんですわ。(これをミステリーぽく複雑化したのが「藪の中」スタイルですね)
巨擘(替え玉受験の受験者)として目の前に現れたユニ、1話を見ただけだとソンジュンの態度は一貫して冷静ではあります。
でも、深層心理ではやっぱり気になる可愛い子として記憶に刻まれてたということじゃないですか?
そうでもないと、あのユニへの執着具合は説明できません。
やられたままだとソンビ(高潔な人柄、両班の理想とする姿)の名がすたるとかなんとか言ってたけど…
皮肉るような詩を裾に書かれたぐらいであんなに行方を捜します?
禁書を扱うような危険を自ら冒してまで会おうとします?
心の底から求めているのは、こんなふうに心配そうに自分を覗き込んで可愛い笑顔を見せてくれるユニなんです(涙)
ソンジュンのフラッシュバックには「妓生ユニたん」も「無人島キス未遂事件」なども入ってはいます。
しかしながら、この運命の出会いのシーンも外せなかったという点にわたくしは着目する次第であります、以上!
結局あの図書館でのプロポーズ(仮)の言葉どおり、そばにいてほしい人はユニなんだと、ここでソンジュンははっきり自覚したんだと思います。
しかし…だとすれば別の問題が新たに。
自覚したからって、じゃあ付き合いましょう結婚しましょうというわけにもいかない、だってキム・ユンシクは男なのに…!となるわけで。
ふと、手を握ってくれてるような気がして視線をやると、その手はヒョウンでした。
そうだとわかってそっと離す手がまた切ない…。
ヒョウンは自分の兄がソンジュンに危害を加えたのを目の当たりして、もう両家の縁談は無理だと覚悟を決めます。
このままだったらほんと丸く収まったよなーとか思いつつ、ドラマだからそういうわけにはいかないw!
そこへ心配したユニが現れ、事態は最悪の結果に向かいます。
ヒョウンを引き留めて、でもユニをちらっと見ながら
僕と結婚してくださいますか?
ユニへの思いを断ち切るかのように、あえてユニが見ている前でソンジュンが偽りのプロポーズを開始。
これでストップ安確定です(泣)
ああ、日経平均が…ダウが…(意味不明のうわごと)
僕と結婚してください
今まで一度も志を貫かなかったことはありません
やろうと一度言ったことをやれなかったこともやはりありません
約束すると言ったことを守らなかったこともやはり僕にはありません
だから、これからもそのつもりです
常に努力します
とりあえず言ってる相手(ヒョウン)は置いといて。
ここ、台詞単体で見るとこれまたリズムのある良い台詞群なんですよ!
「~일이 없습니다(~なことはありません)」という言い回しを重ねることで、リズム感と強調の効果をもたらしてるんです。
こういうリフレイン手法、実は他の回の重要なシーンでも使われます。
この脚本家さん、こういう韻をふんだり、表現をリピートしたりっていうのが好きみたいというか、こだわりがあるように思いますね。
しかしだな、ソンジュンくん、私が短くない人生を歩んできた先輩としてひとつ教えてやろう。
好きになるのに「努力」が必要なのは、それはもうやっぱり好きじゃないってことだぞ!!!(血の涙)
たまらず涙があふれ、無言で出ていくユニ。
そのユニの後ろ姿を見とどけると…
こんな男でもよければ、僕を捕まえていてもらえますか?
ソンジュンの表情や台詞のニュアンスが変わるのがまたぐっときますね…。
ユニがいたときにはきっぱりとしていた物言いと表情が、ユニがいなくなったら心許ない感じになるのよ…。
こうでも言わないと、誰かに捕まえといてもらわないと、ユニのほうに行ってしまいそうになるってことでしょ?…(´;ω;`)
このやりとりをこっそり聞いていたジェシンは、昨夜の「ひどい奴」が自分ではないことがピンときてしまい…。
ジェシンもこの表情ですわ。
もうユニもソンジュンもジェシンもつらい!つらすぎる…!
ここらへんでかかっている劇伴もまた泣かせる曲で。
「月の香り」というタイトルですが、ピアノの美しく切ないメロディで私がもう涙涙です…!
ショックを受けたユニはとても試合続行できる状態ではないのですが、ジェシンが励ましてやります。
こういうとき、ジェシンはやっぱりみんなより大人だなって感じですね。自分も辛いはずなのに…。
ところでですね、物語を構成するうえで「主人公が間違った選択を(一度は)する」というシーンが入るとストーリーに深みが出るというか面白くなる、という論が実はありましてねw
このプロポーズ(偽)なんかまさにそれではないですかね。
それから、その誤りを正すための解決の行動を取る⇒さらに盛り上がる、という流れになるので、成均館スキャンダルもこのセオリーに結構沿ってるなあと。
というわけで、ソンジュンの株もまた上がるというか、上がりすぎてちょっとおかしな様相を見せますが、それを楽しみにこの切ないシーンを乗り越えるとします。
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そして無事に試合は終わり、ユニのいる西軍の勝ち!
みんなで勝利を祝っているところへ、ソンジュンもスンドルと一緒に試合会場に戻ってきました。
ここでスンドルが言う台詞が私大好きで!
ユニを見つめるソンジュンに「坊ちゃん、何をそんなに切なそうに見てるんですか?」と。
続けて
あのきれいな学士様を体をはって守るなんてご立派でしたよ
最近の坊ちゃまは変わりましたね
酔っぱらったり、あんなにきちんとしていた人なのに
人間くさくなりました
ソンジュンの変化をやっぱりスンドルも気づいていましたね。
しかしソンジュンはポツリと「何もかも…終わったことだ」(全私が号泣中)
一方、帰りにつくソンジュンのパパママ。気になるのはやはりあの喧嘩みたいで。
このシーンのママがいいんですよ~!
楽しみもなく勉強ばかりの子だと思ってましたが
今日の姿を見たら心配はないようです
ポジティブに受け止めてるママ、かっこいい!人間ができてますw
パパのほうが「余計に心配だ、あまりにも衝動的で感情的すぎる。あの子らしくない…」と。
ソンジュンの変化を好意的に受け入れられるママやスンドルのほうが器が大きいんじゃないの~?なんて。
そして、インスにもやっとお仕置きが。
半月の掌議(生徒会長)の資格剥奪をくらいました、まあ、これで大人しくしているわけもないんですが。
そして実はなんと王様もしれっと覗きに来てましたw
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これまではたまに出てくるお惣菜のひとつでしたが、ここにきてメインディッシュ並みに浮かび上がってきます。
その裏にあるのが「金縢之詞(クムドゥンジサ)」の存在。
これもずっと前からチラチラ出てきたキーワードですが、これがいよいよ四人衆に絡んできます。
ユニのパパとジェシンのお兄さんが運んでいる途中に命を落として、それ以来行方が分からなくっている文書、それが「金縢之詞」でして。
王様もずっと探していて、今までの訴状の内容から赤壁書はこの行方を知っている、もしくは何かしら関係する人物だと王様は睨んでいるのです。
そして、その人物はどうも成均館の学生であるとも。
なので捕まる前に自分の元で保護したいのですが、兵曹判書を中心とした老論派も赤壁書捕まえようと躍起になっており。
王様派と老論派、どちらが先に赤壁書と接触できるかの攻防が始まっていたのです。
それで老論派が考えた策が偽の赤壁書でおびき寄せること。
それが罠だとわかっている王様はチョン博士に成均館の学生を守るように命じます。
それを伝えに成均館にお忍びでやってきていたのでした。
翌朝の学食では、盗みに放火に殺人までするようになったという(偽)赤壁書の話題で持ち切り。
でもヨンハは相変わらずメニューが気に入らないみたいだしw、ソンジュンもまだ昨日の出来事をひきずってるっぽくてあまり関心もなさそう。
ジェシンはユニに赤壁書について感想を聞くと、あれだけの名文を書くので成均館の学生に違いない、と返答。
これにはちょっとジェシンもちょっと嬉しそうw
しかし続けて「馬鹿な奴だ」とも。
女性や子どもはハングルしか読めないのに
難しい漢字で書いても民にはわからない
一体何のために真実を明らかにしたいのか
世の中をどうやって変えようというのか
ここは漢字を読めるのが男性だけだった当時の背景を現すところだし、ユニだからこそ言える台詞でもありますね。
まったくわかってないなーって感じでユニが舌打ちするのがなんか可愛いですw
余談ですが、韓国ドラマをずっと観ているとだんだん舌打ちの癖が移ってきません?
この意見にはジェシンも痛快だったみたいで大笑い。
そうやってふたりして楽しそうに会話しているのをまたソンジュンが切なそうに見てるのが…くう~。
食事もあまり進まず中座して尊経閣に避難するソンジュン、そこへヨンハが声をかけてきます。
ここからのヨンハがいいんですよねー。
12~15話あたりのバグってくるソンジュンの修理をするのはやっぱりヨンハの役割で。
結婚を控えた男というより失恋した男のようだ
自分を欺くのはイ・ソンジュンらしいことか?
なんとなく気になってね
からかうような口調でも本質をついてきて、それでいて基本は優しいから、なんだかんだ言ってヨンハは良い先輩なんですよね(泣)
こういうアングルもひと工夫あって好きですねー。
尊経閣はほんと素晴らしいセットだわw
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そして夜、外出禁止令が出た成均館。
ところが、コロ先輩はわざと偽物の赤壁書と対決しに抜け出そうとします。
すると、そこにヨンハが。
珍しいシリアスなヨンハの見せ場です。
罠だから行くなと引き留めるヨンハに「生きていても面白いことなんてないから」と嘯くジェシン。
するとジェシンを殴り、涙するヨンハ。
死んだほうがいいというなら、お前のそばにいる俺はどうなる?
行け…!行って、思うとおりに生きて…消えてしまえ!
さすがのジェシンもこれには心打たれたようで。
髪一本傷つけずに戻ってくるから、と言って夜の都へ姿を消すのでした…。
そして偽赤壁書との対決。
向こうにも傷を負わせたものの逃げられます。
覆面を取るとその正体は…
こんな裏設定がここで登場です!
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気になるユニとソンジュンはその頃どうなっているかというと。
杖打大会のあと、例のプロポーズ(偽)について「おめでとう、ふたりともお似合いだよ」なんてソンジュンに言っちゃったりして傷心モードのユニ。
ソンジュンのほうもユニを避けるようになり、どうやらあんまり部屋に戻ってないらしく。
尊経閣で偶然会ったソンジュンに堰を切ったようにユニが思いを吐露します。
こんなに何もないことだったのか?
僕たちの過ごした時間はこんな些細な誤解一つで崩れるほど
それほど取るに足らない時間だったのか?
そうなのか?
それとも、あの女人への思いがそれほど大きいのか?
その話はしたくない、というソンジュンにユニは感情を抑えきれず…。
いや、僕は話をしなければならないんだ
言っただろう?
僕たちはどうせ成均館を出れば二度と会うことはない人間だと
その時まで…そう、なんでも話せる同室者として
以前のように何事もなく、仲良く過ごしたい…
それも僕には許されないことなのか?
僕には夢見ることも許されない…それほど大それた欲なのか?
答えを…聞かせてくれ
ここはミニョンちゃん、長台詞の見せ場ですね。
ちょっと舞台調な台詞を「아니(いや)」「그래(そう)」といった感嘆詞で緩急つけながらうまく聞かせてくれてます!
対してソンジュンは
よく聞くんだ、キム・ユンシク
私は以前のように戻るつもりは…ない
同じ尊経閣でついこのあいだプロポーズばりの言葉をかけていたのに…!
どこでどう歯車が狂ったのか…(´;ω;`)
ソンジュンの冷たい態度と言葉に涙を流して尊経閣を飛び出したユニ。
すると中庭でなんと赤壁書と遭遇。
しかもその正体は怪我をしたジェシンで…!
ここで次回に続く。
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私はよくドラマ全体を序盤とか中盤とかって分けて観ちゃうんですけど、専門的?には三幕構成とかって言われてます。
続きもののドラマをひとつとして見た場合の起承転結みたいなもんでしょうか。(一話完結ものはまたちょっと違ってきます)
私の感覚だと3つに分けるとしたら「成均館スキャンダル」は
1~5話…序盤、6~15話…中盤、16~20話…終盤
といった感じですかね。
だいたい中盤が長くなるので、そのなかで何回かターニングポイントみたいなところを作るのがセオリーであります。
1つ目があの「妓生コスプレ~図書館のプロポーズ(仮)」のくだりですよね。ソンジュンがユニの女性性を意識しちゃうという。
そして「無人島事件~保健室のプロポーズ(偽)」が2つ目のポイントで、ソンジュンがユニへの恋愛感情を自覚するまで。
さらに次回の3つ目のターニングポイントから終盤へ突入という流れになるんですが。
あたらめてよく出来てる脚本だなあと唸ります!
もう我々はこの流れに流されるまま楽しめばいいようになってるんですよw
しかし…しかし…
この終盤に突入するまでが心臓が痛い!!
早くふたりのラブラブなところが見てえええ!となりますが、でもあと一息です…!
愛の山頂はもうすぐよ!ファイティーン!