Favorite Scene in LESSON 17
TITLE「初めての朝チュン(でも何もなし)」
え、17話といえばあのシーンじゃないの?
お気に入りっていったらあのシーンに決まってるでしょ?
と、お思いのあなた。
弁明いたしますと17話はですね…
頭から尻尾までアンコがつまった鯛焼きのように、最初から最後までいわば「すべてがお気に入りのシーン」状態であって、選べんのよフェイバリットが(ノブ風)
とりあえず、ラストの例のシーンについては最後に萌え散らかすのでこちらを選びました。
といっても、この朝チュンシーンも前段階のくだりがとんでもないレベルの萌えの砲弾を浴びて死屍累々って感じになるのでのちほど。
めでたくお互いの気持ちが通じ合ったふたりがどんな「彼氏と彼女」になるのかをこれでもかと見せつけられる今回、このシーンのショットだけでもどれほどの覚悟が要ることがわかるかとw
ちなみに17話は、監督さん、ユチョン、ソン・ジュンギの3人で本編を観ながら語るというとんでもなく素敵なコメンタリー企画があるのですが、これがもう大変面白いんです!(監督さん、ユ・アイン、パク・ミニョンの3人のバージョンもあります)
特に監督さんのぶっちゃけコメントが最高で、ユチョンやソン・ジュンギもちょっとひくほどw
それだけでなく、演じているときどんなことを考えていたかといった演技プランなども話していて、とても興味深いです。
そしてユチョンのギャグやダジャレも聞けますw
男性3人の気取らない本音と裏話、機会があればぜひご覧ください。
こちらは特典映像として含まれているタイプ
こちらは単独で発売されているタイプ
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それでは前回の続きから!
王様に拉致…いやいや、召集された花の四人衆。
ここでついに王様の夢が語られます。
それは華城(ファソン)への遷都。
計画の図案がドドーンと!
この遷都は史実でありまして、現在の水原(スウォン)市に今もその跡が残っており世界遺産に登録もされています。
このプランこそ「新しい朝鮮」の理想都市、王様の野望のゴールでありスタートなのです。
その実現の鍵が「金縢之詞」。
先代の王・英祖が書いた遺言である金縢之詞を王様は手に入れたいんだけど行方不明のまま。
金縢之詞を運ぼうとする際に暗殺されたユニパパ、その前に王様に会って上疏(主君などに意見を書いた書状)を渡しています。
この上疏に手がかりが残されているはずだとして、そこに書かれた謎を解いて探し出してほしいと4人に協力を仰ぐのでした。
ここで5話からちょこちょこ出てきていた金縢之詞がようやく表に出てきました、いやー、ここまでよくぞ引っ張ったw
パパやお兄さんが関わっていたこととあって、ユニとジェシンは金縢之詞探しに乗り気ですが、微妙なのがソンジュンとヨンハ。
ここカットされてるんですが、ヨンハが最初かなり反発するんですよね。
なんで自分にそんな密命を?と。
そこでソンジュンが「また見学席にいるのか?」と挑発するんですが、これは杖打大会のときのチョン博士の「君はいつも見学だな」からのリフレインですね。
実際、王様の側近も無党派のヨンハや老論のソンジュンをこの計画に参加させることに不安を訴えるシーンがあります。
しかし、王様はこういう面白い若者こそ自分の理想の「新しい朝鮮」に必要だと。
かくして花の四人衆が、王様の野望に関わっていくことに。
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というわけで早速、いつもの貸本屋の地下室で謎解きタイム。
ここで前回の黄柑製で出てきた「破字(パジャ)」が登場。
こういうのね。実はあれは伏線だった~!
ユニとソンジュンが暗号の解読に破字が仕掛けられていることに気付きます。
ユニパパが残した書状にある単語を拾っていくと漢字が出来上がっていき、それをまとめると「金縢」の文字が浮かび上がりました。
このへんのCGを使った漢字の演出も楽しい。
「金縢之詞」とはそもそもは「大切に保管された文書」という意味で、出典は「書経」にある「金縢編」から。
「書経」とは古代中国の歴史書で、「平成」をはじめ多くの元号がここから引用されたことでも知られてます。
後日、ソンジュンはこの「金縢編」にある「無念の死」という記載から、金縢之詞が「英祖が老論派の策略にひっかかって息子を死なせたことを後悔している」という内容ではないかと推察します。
しかし、そのことを公にすることは老論であるソンジュンの立場が苦しくなり、またユニと敵対することも意味し…。
ジェシンはそれにすでに気づいているので、ふたりの仲を案じてソンジュンからいろいろ聞かれてもしらを切ります。
あくまでも使命は「金縢之詞」を見つけること、黒幕を突き止めることではない、と。
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さて、そんなジェシンのパート。
無邪気にユニたんが「せーんぱい!」って感じで話しかけてくるんですが、この掴み方が…w
ユニだから許されるっていうか、キャラによっては反感買いそうなあざといアプローチですな。
実際、コメンタリーでも男性陣からブーイングがw
「金縢之詞」という言葉はわかったものの、パパの手紙に書かれている「学びの向かう所 国の始まる所」の意味が解読できないと相談してきます。
一生懸命なユニを見るジェシンの切ない表情が…(´;ω;`)
ジェシンはこのまま調査を続けていけば、ソンジュンとユニが仇同士の間柄だと知ってふたりとも苦しむかもしれないと心配しているのです。
ジェシンだってユニが好きでしかたないのに…自分も片思いでつらい立場なのに…いい人すぎる。
肩に優しく手を置いて立ち去るしかありませんでした…さ、さひょーん!(私が言っても可愛くない)
赤壁書に関してもチョン博士から辞めるように忠告されたりして。
もう気づいてる人はとっくに気づいていたということがどんどん明るみに。
確かに、王様の密命に関わることにした以上、もう今までどおりとはいきませんからね。
ここのくだり、チョン博士との会話にジェシンの本来の上品さや教養の高さが現れていて好きです。
いつもぶっきらぼうで口の悪いジェシンだけど、きちんとした人への対応のしかたや話し方とかはやっぱり両班の息子としての品の良さが出てギャップ萌え。
ジェシンのパパとの関係も動きます。
パパは司憲府(サホンブ)の大司憲(テサホン)といって現代で言うと検察庁の長官みたいな感じでしょうか、そんな役職に就いているんですが、ジェシンはパパの執務室に潜入してあれこれ書類を調べます。
でまあ、こういうコソコソ探し物しているときは絶対見つかるのがお約束の展開でw
ジェシンは左議政と兵曹判書の監視記録を見つけます。
なぜパパがそれを持っているのか…実はパパはずっとお兄さんのことについて調べていて老論派に復讐しようと計画していたのでした。
老論の言いなりだと反発していたジェシンですが、ようやくパパの真意に気付き…。
司憲府を出てからのジェシンの「ああ、そういうことだったのか…」みたいな表情の変化も素晴らしい。
これがジェシンの大きな変化の一歩ですね。
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次はヨンハのパート。
実のところ王様をあまり信用していないヨンハ。
そもそも自分には関係ないし…というスタンスですが、いちおう一緒に密命に応じることを決めます。
それはなんといっても親友ジェシンのため、そして王様の言う「新しい朝鮮」とやらがどんなものが見てやろうじゃんっていう。
そして終盤ではヨンハの隠されたコンプレックスである身分に焦点があたります。
このことは今までも匂わせてきましたが、これも謎解きの過程で明かされていきます。
そんなわけでヨンハのパパが17話にしてついに初登場!
さすが立派なお屋敷です。
ヨンハのパパのキャラは俗っぽさの象徴ですね。欲深く、計算高い。
家柄の良い娘との縁談をヨンハに勧めるのも家の格を上げたいからなのがミエミエです。
いつどこが権力を握るかわからないのだから、老論とも少論ともうまく付き合え、と。うーん、すがすがしいほどのザ・日和見主義!
そんなパパとはヨンハもあまりうまくいってないようで。
ふたりとも目を合わせないまま会話が続きます。
パパは密命の件で動いていることも知っていてやめるように注意するのですが、ここの台詞がいいんですよね。
他のやつらが軽い傷で済むところが
お前だと大怪我になるかもしれない
どの党派にも属さず後ろ盾がない家柄の弱さを知っているパパならではの忠告です。
素に近いシリアスなヨンハ。
ここの角度かっこよくて好き!
さて、ヨンハが家から出てくるところをあの二人組が様子を伺ってまして。
もちろんインスの命令です。
ジェシンが落としたブレスレットを証拠に赤壁書として捕らえられそうだったチャンスをヨンハの機転で邪魔されて、それを恨みに思っているインス。
それを機に矛先をヨンハに定めたようで、周辺を調べさせていたのでした。
ヨンハの家は一応両班ということになっていますが、父親の「(自分たちは)中途半端な両班」という台詞からして意味深ですよね。
ここのくだりは19話でさらに深い展開になります。
ヨンハの新たな一面が見られる変化への伏線ですね。
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そのヨンハは色っぽいお姉さんと何やら結託して「金縢之詞」の謎に迫ろうとしています。
そんななか、この方が再登場!
9話の漢城府でのシーンで出てきた役人です。
あのときも非協力的でやな感じのキャラでしたが、ここにきて実は10年前の事件に直接関わった人物なのが判明します。
王様の命で自分の周辺を誰かに調べ始められていると察知すると、大胆にも左議政と兵曹判書の前に現れ、口止め料をせびります。
このへんの親父連中の対決が渋くてかっこいいんですわ。
今更猟犬が吠えたからと言って飼い主がどうかすると思うのかね?
私が知る限り、猟犬は生き残るために飼い主さえ噛みちぎる道を選ぶそうですが…?
うーん、台詞もばっちり決まってます!
言い終わった後のニヤリもうまいですねえ!!さすがベテランの演技って感じです。
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さて!やってまいりました(深呼吸)
ここからはソンジュン(とユニ)オンリーの内容となります!
まあとにかく17話は個人的には
ソンジュンのソンジュンによるソンジュンのための回
って感じで(なんだそれは)
ユニと相思相愛の仲だとわかってからのソンジュンの”彼氏”っぷりのまあ可愛いことといったら、萌え転がりすぎて苔も生えないってやつですよ。
やきもちに独占欲に妄想にお茶目なからかいに平謝りに…はあ、たまらん!!!!!
楽しむ準備はできてるか!?(イエーイ!)
それではいきます。
<ソンジュン、またプロポーズするの巻(地下室編)>
密命を受けたものの、事の次第の大きさに不安も感じるユニ。
自分にそんな大それたことが成せるだろうか、探し出すことができるだろうか、と語ると…
ソンジュンがゆっくり近づいていって跪き…
「病めるときも、健やかなるときも…」っていうアレ。
いついかなるときでも君の側には僕がいる、とユニの手に自分の手を重ねて見つめあう姿はふたりだけの結婚式みたいなものですわ。
ユニの涙も(私の涙も)止まりません。
ここで「キム・ユニ」って本名で語りかけるのも感動ポイントでね…(´;ω;`)
忘れかけていた私の乙女心もウットリ…って感じなんですが。
ここで監督さんやユチョンが、まーその純情な乙女心を壊すようなことを言うんですよ!
こういうロマンティックなシーン、視聴者は喜ぶと思うけどね…こういうとき男はね…実際何を考えてるかというとね…とかなんとかかんとかw
おいおい!って感じのユーモアセンスが垣間見れて楽しかったです。
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<ソンジュン、ユニをからかってみるの巻>
お茶目なソンジュンがこれでもかこれでもかと襲ってきます。
人が萌えで狂えるかどうかを私で試すな!って訴えたいぐらいです。
地下室でのプロポーズのあと、エレベーターに乗り込むと操作中に急停止。
その衝撃でふたりは自然と抱き合う形に。
ふたりともなかなか離れようとしなくて、そのままいいムードになったと思ったら、お約束の邪魔が入ります。
貸本屋の主人はこういうときのためのキャラなので仕方ありませんw
それにしても「괜찮소?(大丈夫ですか?)」の言い方よ…w
外に出ると、ここからソンジュンがユニをからかい始めるんですが
もう私ここだーーーい好きなとこで!
とにかく今までで一番ソンジュンの表情が豊かというか、こんなソンジュン初めて!っていうぐらいクルクル変わるんだけど、こうなるとソンジュンというよりユチョンの素の割合が強いですw
さっきはユニがわざと急停止させたのかと思った、と切り出すソンジュン。
ユニはなんのことかさっぱり。
覚えてないの?
昨日、尊経閣で…
言葉で言わないとわからない?
ここで目をパチパチさせるの、やめーーーい!(嘘、もっとやって!!!!!)
ここの「그것 꼭 말로 해야지 알겠소?(言葉で言わないとわからないの?)」は尊経閣でのユニの真似ですよね。
自分がそれでやきもきさせられたもんだから、わざと同じ台詞言ってからかってるの。
言い終わっての、この満面の笑みよw
尊経閣で自分からキスしたことについてからかわれているのに気付いたユニは照れ隠しもあって…
「もうあんなことは二度としないから心配するな!」と言い放ってさっさと先に行ってしまいました。
あれ?怒らせた…?
ソンジュン、想定外の反応に困惑w
ユニをおちょくろうなんてまだ早かったようで…。
はー、ここのソンジュンの百面相が素晴らしくてリピートが止まりませんわ。
学校に着いてもまだ痴話げんかみたいなことをするふたり。
そしてそこをジェシンがまた目撃しちゃうのが…。
ここのところこんな役回りばかりでごめんよ先輩…!
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<ソンジュン、ラブレターを送ってみるの巻>
ソンジュンがラブレターを書くとこうなるっていう。
またこれが昇天ものでしてね。
なんと先回りしてユニが手に取るだろうと思われる書物に格言のメッセージカードを忍ばせるという作戦。
ソンジュンとユニだからこそ通じる、実にインテリジェンスあふれた方式でございまして。
それでは、ユニを怒らせてしまったと思ったソンジュンのあの手この手をご覧ください。
まずは「一笑一少 一怒一老」
孔子の教えで「一回笑えば一歳若返る 一回怒れば一歳年を取る」の意味。
これがソンジュンにかかると「さっきのは冗談だよ、だから機嫌直して(笑ってくれ)」という意味になるんですよ!
なんなの?なんなの?私をどうしたいの?(お前は関係ない)
ユニたんもキャーって反応で可愛いw
次に論語から「中道にして廃す。今女は画れり」
これは「子曰く、力足らざる者は中道に廃す。今 女(なんじ)は画(かぎ)れり、と」というのが正確な引用なんですが「力不足の者は途中でやめてしまう、始める前から自分で限界だと見切ってしまう」という意味。
でもってソンジュン的にはまわりまわって「一度始めたことを途中でやめるな」からの「二度とキスしないとか言わないでくれ」っていうお願いですw
次は孫子から「知彼知己 百戦不殆」
孫子ってのは兵法書ですよ。すごいなもう、どこから引っ張ってくるねんw
「彼を知り、己を知らば、百戦殆(あやう)からず」…敵を知り自分も知れば、百回戦っても負けることはない、これで一体何が言いたいかというと
「僕の気持ちがわからないの?(わかれば君が勝ったも同然だよ)」となりますw
ストレートなんだか変化球なんだかよくわからないけど、とにかくソンジュンなりに伝えようと必死なのはわかりますw
チラチラお互いの様子を伺いつつ、いよいよ締めが…と思ったら
よりにもよって最後の書物を先輩が取っちゃった!
このソンジュン方式、他の人にカードを先に見つけられたらどうするの?とリスクマネジメントの観点からも不思議だったんですが案の定w
しかーし、ここからがまたNEWソンジュンの見せ場で!
疾風のごとくやってきて交渉開始ですwww
ひたすら穏やかに、ひたすら下手に出て、別の書物にしてくれるようお願いしまくり。
今まで見たこともない必死なソンジュンに先輩もへっぽこ3人組も目を丸くするばかりで。
そしてこのトドメのスマイルに先輩も陥落です。(私も陥落)
めちゃ面白がってるユニw
なんとか無事、ラブレターを仕込んでいたほうを奪還成功。
はー、やばかった…
そして照れくさそうな笑顔で黙って桃色の紙を差し出し、ユニが開くとそこには…
大丈夫!?しっかりして!
めでたく気絶しました、ありがとうございました。
この一文字のインパクトがダイレクトに理解できる幸せ。
これは漢字文化圏で生まれ育ってよかったと思えるシーンでもありますね。
そしてユチョンの「사랑해」の声のトーンがまた素敵すぎてですね(これを聞いて毎晩眠りにつきたい…)
試しに言わせてみて良かったので採用したそうですが、ということはない予定だったってこと…?
あぶねーあぶねー。変更されてよかったですわ。
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<ソンジュン、手を握ろうと悶々するの巻>
ここはコメンタリーでもソン・ジュンギが「勘弁してくれよーwww」みたいな反応で爆笑しました。
ドラマ全体の中で一番糖度が高いというか、角砂糖東京ドーム100個分あるんじゃないかっていうところですが、それは脚本家さんもやっぱり気になってたようで監督さんに「このシーン大丈夫ですか?」と相談があったらしいwww
尊経閣から本をいっぱい借りてきて手掛かり探しに勤しんで…るのはユニだけでw
部屋にふたりきり、向かいには愛しのユニたんが。
となると、ソンジュンはもうこの状態です。
もうね、この表情だけでね
私はユチョンにオスカーをあげたいwww
ここ、何回観ても笑うんだけど!?
最優秀主演男優賞もんですよ!
突然ですが、もうずいぶん昔に「新解さんの謎」という本があったのをご存じですか?
ベストセラーになりましたが、私あれ大好きでしてね。
ちょっとこだわりとアクが強い国語辞典「新明解国語辞典」にスポットを当てた内容なんですが、なかでも「恋愛」という項目の説明がすごいと評判になりました。
あれから月日が経って何回かアップデートしたことは聞いてましたが、今回偶然見つけた「恋愛」の定義に唸ってしまいました。
れんあい【恋愛】
特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒に居たい、精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと。
新明解国語辞典(第5版)
確実にここのソンジュンじゃん
まさにこの感情を体現している表情してくれてますよ!すごいな、もうw
遅れてきた思春期とばかりに「出来るなら肉体的な一体感も得たい」という願いのとおり、ユニに触りたくて仕方なくていろんなパターンで攻めてくるんですが、ほんとに可愛すぎて(私が)どうかなりそうw
本を触るふりしながら近寄ってみーの
手に何かついてるとか小芝居うってみーの
しかも撫で方がまたさあ…!
中学生だってもうちょっと上手にスキンシップはかってくるわよ!
あああ、どこまで萌え殺すつもりなのおおおお!
さすがにユニもその意図に気付いて笑うしかない。
いやー、ここ、ユニたん大人の対応だなーと思いましたよw
恋愛関係になってからのふたりの関係、精神的にはユニのほうがやっぱり大人ですね。
伊達に世間に揉まれてないというか、色事のほうも春画本を筆写してるからあれこれ知ってそうでもありますw
자 됐어?(ほら、これでいい?)
挙動不審なソンジュンを気味悪がるわけでもなく「もうしょうがないわね」って感じでユニから手を握ってあげたりして!
やれやれ、気が済んだかしらって感じで「じゃあここからは書物に集中してね」と手を離そうとすると
ソンジュン握り返し!!!
そして「集中しろ」だって。
しっかり手を握り合って…
あまーーーーーい!
っていう昔懐かしのフレーズが口からだらだら溢れて止まりません…!
下手なラブシーンよりドキドキしますわ。
さらにすごいのは、ここからもうずっと握りっぱなしなんですよ、奥さん!!!
話聞いてる?って尋ねる時も
そのまま寝落ちした間も
朝、目が覚めてからも
このときの触れ方とか握り方とかユニを見る視線とか…これがまた鼻血もんのソフトタッチで…はあもう!(一周回って怒りモードです)
なんなら片手では満足できずダブルハンドです!ぐぐぐ…!!!
この共感性羞恥に君はどこまで耐えられるか!?
私はここはひとりきりじゃないと観られませんw
ここを監督やソン・ジュンギと一緒に観れたユチョン、すごいなーと思いますw
プロだな…!
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<ソンジュン、学校をサボってデートするの巻>
まずは授業をおさぼりしているへっぽこ3人組の登場。
校長先生に見つかってお説教されますが、ここで「イ・ソンジュンを見習え!」という前振りがw
そのソンジュンが目の前で堂々サボタージュしてました。
完全デートの雰囲気ですわw
というか、ソンジュン人生初のサボりなのでは?
学校から貸本屋までの短い距離ではありますが、なかなか外出できないふたりにとっては貴重なデートタイムですね。
とにかくウキウキなソンジュンと、道行くカップル、特に華やかに着飾った女性と自分を比べてちょっと複雑な気分のユニとの対比がいいです。
デートといえば買い食いも楽しみのひとつ。
ユニたんが勝手に注文したのに、何も言わなくてもソンジュンが支払うところが彼氏感がありすぎて激萌え!!!
何でもないことが楽しくてしかたないって感じの、初期の恋愛モードがすごく出てますねw
ちなみにここ、ソンジュンが飴を口の奥に入れ過ぎてむせるんですが、演技じゃなくてほんとうにむせたそうですw
さて、もうすぐ貸本屋というところに来て「用事があるから」とユニを先に行かせたソンジュン。
ほどなくして戻ってきた手にあるのは…
あのね、もし私が監督だったらね、ちょっとここ編集した人にダメ出ししますね。
だって、見えてるじゃん!
志村、うしろうしろー!じゃないけど、ソンジュンの指!指!って感じでちらっと見えてるじゃん!!!
だいたい何を買ってきたかは察しがつきますが、いちおうギリギリまで隠しておいてほしかったわw
でも、このソンジュンの笑顔に免じて許してやろう。
いやーん、もうここの「えへへ」みたいな照れ笑いが可愛すぎるのよう…(泣)
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<ソンジュンくん、キスに失敗するの巻>
ユニたんへのソンムルを手に意気揚々と貸本屋へ入ると、そこにはヒョウンが…。
ヒョウンはどうにか結婚ができるようユニに仲を取り持ってほしいと切々と訴えてたところで。
このへんのヒョウンは健気で嫌いにはなれないよね…。
そこへソンジュンもやってきて、なんとも気まずいムードに。
普通だったら修羅場になるところですが、あくまでもそこにいるのは「ソンジュンの友人としてのキム・ユンシク」ですから、逆にお邪魔虫っぽくなってしまい。
なのでユニは気を遣って先に出ようとしますが…ソンジュンが腕をつかんで引き留めます!
そしてその腕を離さないままはっきりとヒョウンに伝えます。
申し訳ありません
僕のこれまでの軽率さは一生をかけて謝罪して生きていきます
しかし、僕の気持ちが変わることはありません
僕にはすでに心を許した人がいるのです
恋愛に関しては奥手のあまりか、いつも相手に強く出られると押されちゃいがちだったソンジュン。
でもユニへの気持ちを自覚したソンジュンのきっぱりとした態度はもうかっこよくて!
「心を許した人」という表現がまたソンジュンらしくて大好き。
言い終わるとユニとともに貸本屋を出て行ってしまうのですが、残されたヒョウンもポドゥルも呆然。
確かにユニの腕をつかんだままのあの台詞だと「心を許した人」って…え?まさか?って感じになりますよねw(ヒョウンもその時ちらっとユニを見たりしたし…)
そしてソンジュンとユニが外へ出るとなぜか真っ暗w
このドラマこういうのが1話の時からちょいちょいあって、このときも放送後に「信じられない」とクレームもあったようですw
しかし、この件についても監督さんから弁明と謝罪がありましてw
貸本屋のシーンは陽が暮れていく時間帯で撮影したかったのがどんどん長引いて、次のシーンを撮影する頃には真っ暗になってしまったと。
街へ消えてゆく二人の姿を見送るジェシン、もうこのパターン何度目だ、ですよね…。
人気のない路地に入って向かいあうソンジュンとユニ。
またここからもねー、ソンジュンが素敵でねー。
結婚なんて、将来なんて、そんなこと一度も考えたことがないと言うユニ。
今のままで十分、と。
そこでソンジュンが言う台詞がいいんです!
今から考えろ!
懸命に考えろ、真剣に考えろ!
僕は今までずっと頭が裂けるぐらい考えてるんだから!
胸が裂けるんじゃなくて「頭」が裂けるんですよw
どれだけ真面目にうんうんと考え込んできたかわかろうってもんじゃないですか。
ソンジュンの純粋でまっすぐで、それでいてやっぱり堅物っぽいところが残っている台詞群がたまらないですね。
ユニと出会ったことで自分は無理だと思ったことを乗り越えられてきたのに、ユニのほうは勝手に限界だと決めつけて引いた線から出ようとしない…。
まさに「今 女(なんじ)は画(かぎ)れり」ですね。
でもユニの諦めは現実の厳しさを知ってるからこそ。
生きている世界が違い過ぎる、と身分や党派のことがどうしてもひっかかってしまう。
でもソンジュンは基本的に諦めない。
大射礼のときの左手での特訓といい、自分で障害を払いのけられる、または払いのけるためにはどうしたらいいか考える。
どちらの気持ちもわかるから切ない。
これを受けてのユニもいいんです。
それならどうすればいい?
とても臆病になってしまうんだ
君のことがとても好きで、一日一日が幸せで…
こういうのに…慣れてないんだ
はあ、ここのミニョンちゃんもすごくいい表情するんですよね。
「하루하루 행복해서…(一日一日が幸せで)」って言い方がユニの切ない思いがすごく表れててジーンとしちゃいます。
「니가 너무 좋아서」 のところは字幕では「あんたのことが好きで」となってて、私は「君のことが」と訳しましたけど、なんかどっちもニュアンスとして違うんだよなーって感じしますw
かといって「あなた」ってのもちょっと微妙で…。
日本語だと何が適切な二人称なのか難しいところですw
そんなユニを見るソンジュンの表情が素晴らしい…!
そしてユニが立ち去ろうとするところをガッとつかんで…
黙って引き寄せて…
この広い背中と肩がああああ…!(言葉にならない)
幻想的な灯りの中で「この世界にふたりきり」って感じのハグシーン。
こういう美術センスがほんとうにこのドラマは素晴らしい。
そして、いいムードになってきて、なんとなく顔を近づけていくと…
笠のつばの部分が当たっちゃう!!
じゃあ、角度を変えてもう一回トライ…でもやっぱり当たるw
これにはふたりとも苦笑い。
このへんのアイディア、すごくいいですよね。
他の時代劇にはないラブシーンになったと思います。
脚本家さんもこの笠をつかったシーンは書いていて面白かったとw
きっとこんなこともあったに違いないと想像しながら楽しく書いたそうです。
そして戻るときにユニから手をつないであげるんですよね…。
うーん、やっぱりユニのほうが主導権を握ってるっぽい?w
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<ソンジュン、またまたプロポーズするの巻(エレベーター編)>
脚本家さん曰く「時代劇史上初のエレベーターでのキスシーン」と大変満足げな発言もあるこのシーン。
1話で出てきたこのエレベーターがこんな素敵な演出で使われるとは…どこまでも心憎いドラマよのう(涙)
貸本屋に戻ってきたふたり、先に地下室で待っているジェシンとヨンハの元へ行こうとエレベーターに乗り込みますが…。
ここでまた「僕の心を乱すことについては優れた才能があるんだな」と、まるで不機嫌になったような振りからの、ソンジュンお得意の落として上げるパターンがきます!
「また何か悪いことでもした…?」とユニを不安がらせておいて、おもむろに袋から取り出したるは…
もうね、何に萌えるってソンジュンが先に自分ではめてるところですよ。
アクセサリー?それ美味しいの?それ勉強に必要?みたいだった男がですよ!
余談ですが、韓国ドラマにおけるこの「指輪を贈る」というシーン。
台詞やらシチュエーションやらに凝ってるドラマが多くて、いかに素敵なシーンに仕上げるかというのにすごく情熱を注いでる感じがしますw
さあ、ここからが(たぶん)通算3回目のプロポーズです。
成均館を出れば終わりだと言ったか?
終わりなんてない
僕が毎日毎日始まりにするから
なんかもうね、この台詞聞いたとき、私は
それまでのソンジュンが走馬灯のように流れましたよね。
ガチガチの堅物の原則主義の不愛想だったソンジュンから、こんな永遠の愛を誓うようなロマンチックな言葉が出てくるようになったなんて…
それもこれもユニと出会い、愛の苦しみと喜びを知ったからなんですよ!!(嗚咽)
私、こういう「愛(愛情)を知らなかった人物が、それを知ったことによって変化する」ってパターンが大好きでして…!
はーもう素晴らしいなんてもんじゃない…と感動に咽び泣いていると、はい、またエレベーターが止まってですねw
この止まったところでソン・ジュンギが「アイゴー」って言うのが爆笑です。
でもソンジュンは学習した!
キスをするのに笠は邪魔なので先に取ればいいということを!
このへんの笠の紐を解く行為は、服を脱ぐ行為のメタファー(隠喩)ですよね。
でもこっちのほうがよりエロティシズムを感じます。
しかもまた、すごーくゆっくり解くんですよ!
だけどこのスロー感がまた官能的といいますか。
スローすぎて喉仏の動きまでじっくり観察できてしまうという…w
紆余曲折あったふたりがようやくお互いの気持ちをしっかり確認しあう感動は、ここまでが長かったからこそ余計に染みます…(あと、ユチョンのまつ毛の美しさも染み入ります…)
というわけで、情感たっぷりの素敵な素敵な(大事なことなので2回)キスシーンはぜひ本編でご堪能ください。
なお、ここも「君には別れ 僕には待つということ」が盛大にかかってめっちゃ気分が盛り上がります。
ところで。
正直に言いますが私、視聴してまもない頃、それこそユチョンのユの字もまだ認識してない時点のことです、このシーンを初めて観たとき、こう思ったんですよ
あら、この俳優さん、キスシーン慣れてないのね(^^)
別に非難するとかではなく、ドラマ初主演らしいからそれは仕方ないと。
むしろそれがソンジュンの初々しさ、奥手っぽさが表れてて結果オーライ、と思ってました。
それで、その後ユチョンにハマり始めて出演作をチェックし、次に観たのが「屋根部屋のプリンス」なんですが、それの12話のキスシーン観て…
騙されたwww
あの初々しさは演技だったんだ!やられた!と思いました。
コメンタリーでも「わざと下手なふりをした」とw
いやー、すっかりしてやられましたね。
それから他の作品でも確認(?)しましたが、むしろ上手な部類だと思いましたw
さて、話を戻しまして。
幸せの絶頂とばかりに見つめあうふたり。
しかし、そこへ聞こえてきたジェシンとヨンハの会話に一瞬にして空気が変わります。
だから、すべての事件の背後にいるのが左議政… イ・ソンジュンの父親だってことか?
!!!
ここで続く!
ソンジュンのフルコースはいかがでしたでしょうか。
お腹いっぱいになりましたか?
私は大満足ですが、まだまだいけるのでおかわりに行ってきます!
だいたい私は17話を観終わると1話を観返したくなるのでw
まだ何も始まってない頃のふたりと17話のふたりを重ねて感慨に耽るのがシメのデザートです!
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とまあ、こんな具合に終盤17~20話に差し掛かって
・密命による謎解き
・10年前の事件の黒幕の正体
・正祖と老論派との最終対決
・四人衆の成長と変化
・ソンジュンのユニの恋愛模様
といった重要なストーリーがいくつも複雑に絡み合いながら結末に向かいます。
かなり難易度の高い進行で脚本家の手腕も要求されるんですが、正直言って展開にもだんだん粗が目立ってきます。
韓国ドラマあるあるですが、かなりスケジュールがタイトになってきてるといいますか、展開が急ぎ足な感じがしてくるんですね。
そのあたりについては監督さんも脚本家さんも認識されていて、もっと話数も延長できてたら描き切れたシノプシスもあったのに…と仰ってました。
このへんが惜しいと言えば惜しいのですが、しかしドラマ全体の面白さや魅力が損なわれるほどではないと思っています。
それは、やはり要所要所を抑えているからだと。
例えばその要所の一つである「四人衆の成長と変化」。
成均館スキャンダルは青春ドラマのジャンル、いわゆるビルドゥングスロマン(成長譚)の側面がとても大きいです。
成長譚は出会いや挫折や通して若者が成長していく過程と変化を楽しむ魅力があり、このドラマも四人衆がどう変わっていくのかというのが終盤の肝だと思います。
原則主義で何不自由なく育ってきたおぼっちゃまのソンジュン
世の中の不条理に怒り反発心を抱く一匹狼のジェシン
軽妙洒脱な見た目の裏にコンプレックスを隠しているヨンハ
この3人が終盤でそれまでのキャラクターを打ち破って、さらに魅力ある人物になっていくのがほんとうに感動的です。
その変化にはそれぞれユニとの出会いが影響しているし、もちろんユニのほうも3人に出会って刺激されていくわけで…そんな展開に注目いただきたい!