【よもやま話】成均館スキャンダルのOST「君には別れ 僕には待つということ」について語ります【ネタバレあり】
本日はジェジュンさんがめでたくお誕生日を迎えられたということなんですが、水瓶座生まれということでテンションあげあげです。
何故にYOUのテンションがあがるんだよ!というツッコミについてはこちらで詳しく。
しかも水瓶座のO型!
のだめカンタービレの「オレ様千秋様」こと千秋真一と一緒!
「そこ、テンポ遅い!ピッチが高い!」とオレ様風にダメ出しされたい(私は特にドMというわけではありません、念のため)
というわけで、ちょうど「成均館スキャンダル」のOSTについて書きためてたものがあったので、お誕生日を祝して今回はあの珠玉のバラードについて取り上げます。
いやもう、まずはシンプルに
良い曲
ですよね、「너에겐 이별 나에겐 기다림」。
ドラマのなかでここぞ!というくだりでよくかかるこの曲、何度も観ているうちにすっかり覚えてしまって気づけば口ずさんでいました。
だってもう、ほんとうに情感たっぷりに歌い上げる歌声とメロディーがシーンにマッチしてすごく盛り上げてくれるですもん!
しまいにはイントロかかっただけでテンションがあがり、転調してからはボルテージMAXで大熱唱。
さあ皆さん、ご一緒に!
な~い~ろけ~ の~るぼね~♬
特に私がビビビっときたのが「행복해야해 내 사랑아」という歌詞。
ドラマを観ながら、あるときこの歌詞がすっと頭に入ってきて俄然興味が湧きました。
なんだなんだ?今、なんて歌ってた?
「幸せにならないと 僕の愛よ」って言ってる?
普通の歌詞なら「幸せ」の主語は「僕」だったり「君」だったりするじゃないですか。
それがこの曲では「自分の愛」が幸せになってほしいと歌ってるんですよ。
なんだこの擬人化は!なんて文学的なんだ!と感動しまして。
こんな調子で猛烈に気になってしまい、検索窓に「成均館スキャンダル OST」と入力する簡単なお仕事をさくっとしましたら曲名もろもろが判明したわけです。
英語訳では「A Parting For You, A Waiting For Me」、日本語だといろいろあるみたいですが、私が持っているサントラ盤では「君には別れ 僕には待つということ」という訳になってました。
この日本語訳からもわかるように、とても詩的というか文学的というか、タイトルだけでも何か普通のバラードとは違う趣きを感じます。
ソンジュンとユニのラブシーンで流れる印象が強かったのでハッピーラブラブな内容の歌かと思いきや、なんと別れを歌った切ないラブソング。
でも歌詞全体を通して読むと、確かに「別れ」がテーマではありますが単純な別離の悲しさではなく、不思議な明るさや希望を匂わせるような内容なのが印象的。
この「明るさ」や「希望」の鍵になっているのが調性だと思っていて。
調性というのは長調とか短調とかのことですが、この曲はイ長調なんですね。
イ長調は「明るさ」「素朴さ」みたいなものを表すと言われるんですが、素朴さといえば確かに私、この曲を聴いたときパーッと浮かんだ光景が
田舎の駅のホームで(進学か就職かのために)都会に行く彼女を見送る青年
みたいなイメージ像だったんですよ。
歌詞の内容もさることながら、曲の持つ雰囲気が。都会の絵の具に染まらないで帰ってきて…みたいなw
それどこの「木綿のハンカチーフ」だよって思うでしょう?
そうなんです、なんと「木綿のハンカチーフ」もイ長調なんです!
そうか、だからここから連想してたのか!と勝手に自分で膝を打ってしまった瞬間でした。
ひたすらに別れを嘆く短調ではなく、このイ長調のピュアな明るい響きがドラマに合っていたのかもしれませんね。
そして、最も肝心な「誰が歌ってるのか?」という疑問。
ドラマを観ているときに歌詞が頭に自然と入ってきたことからもわかるように声質と発声がクリアで、単に上手いというだけじゃなく心を揺さぶるような感情の込め方がとても気になってました。
そうして検索で出てきた名前が「ジェジュン」だったのです………が。
すみません、白状します。
この時点(2020年)での私の認知レベルは以下のとおりでした。
「どこかで聞いた名前ではある…うん、ある感じはする…日本の歌番組にも出てた…ような気がする…ジェジェン?ジュジュン?…いや、違った、ジェジュンだ」
10話のソンジュンばりに「何もかも僕が全部悪かった」と平謝りいたします。
こんなレベルなので、もちろん東方神起やJYJの繋がりなども知る由もなく。
そこから一気にドドドっと情報が雪崩れ込んできて今に至ります。
いろんな歌い方や声を出せる方だと思いますが、個人的にはこういうミディアムバラード系の曲をもっと聴いてみたいですね。
変にこぶしを回したり、タメをつくったりしないので耳にもすっと馴染みます。
そういう点でもこの曲にぴったりのアーティストだったと思います。
それでは、ここからこの素晴らしい曲がドラマのどのシーンで使われたかを全プレイバックしていきますよ!
5話「左手での猛特訓」
意外にもこの曲の初出は、大射礼を前にソンジュンが利き腕を怪我をしたため左手で弓を引く特訓をしているくだりでした。
特製の器具を使って授業中でも訓練を欠かさないストイックなソンジュン様。
ユニへの特別コーチもそうだけど、なんか結構いろいろ考案するよねw
10話「ユニへの謝罪」
蔵破りのくだり、妓生コスプレ姿も麗しいユニにドキマギしつつも、ユニの自尊心を傷つけたことを詫びるシーン。
なんといってもソンジュンの平謝り度200%が見ものです。
どこからどう見ても泣いてる彼女に謝っている彼氏にしか見えん。
あのソンジュンが泣いてるユニを前に「なにもかも僕が全部悪かった、だから泣かないでくれ」ってオロオロしている、この表情と様子がたまらんですよ…!!
ユニの涙の表情も美しすぎてため息ものです。
11話「船付き場で痴話げんか」
ふたりきりのお出掛けだと思ってルンルンしていたユニたん、目的地に着いてみたら合コン会場だったということでソンジュンと口論になって「もう帰る!」ってなってるところで流れてます。
かなりバグが進んでいるソンジュンくんの苦しい言い訳にこちらまで苦しくなるほど。
このあと引き留めようとしたソンジュンがユニにド突かれて川にドボンとなる表情でストップモーションがかかり12話に続く…となるのですが、なんか絵面がおかしくてシリアスなところなのにわろてしまいます…w
12話「無人島キス未遂事件」
事件にすな。
いやあ、ここもこの曲がバッチリ合ってて盛り上げてくれましたね。
川にドボンしてしまったふたりは結局そのまま無人島で一泊することに(お約束)。
まだユニを男だと思っている頃のソンジュン、しかしユニへの思いが抑えられず眠っているユニに近づいていき危うく…という萌え転がりすぎて地球一周するレベルのところです!
ハッと我に返ってその場を離れ、自分で自分の胸をパンチするソンジュン様がまた切ないんだぜ…(´;ω;`)
13話「ソンジュンの絶交」
どんどんふたりの関係がこじれていった頃。
以前のように友人として仲良くしたいというユニに対して「もう以前のような関係に戻るつもりはない」とソンジュンが絶交宣言して拒絶しちゃうくだりです。
ここはさあ、「戻るつもりはない」っつーより「戻れない」ってのが本音ですよね、もう好きすぎて、友人としてなんて見られないってことで…はあ切ない、そして萌える。
15話「結納から破談へ」
ただでさえ心揺れているのに、この結納の当日、直前にユニに会ったりして、もうどうにもこうにも「無理!」ってなってソンジュンがヒョウンに破談を申し出るくだりです。
ここのソンジュン様がヘアメイクさんが何か気合でも入ってたのかどうかわかりませんが、ちょっとアイメイク濃いめのいつもよりさらに男っぷりがあがったソンジュンに仕上がっていているのもポイントです!
そしてこのあと、あの感動の「市場での告白」に。
17話「KISS in Elevator」
お待たせしました。
この曲 × キスシーン=最高オブ最高 という数式のくだりです。
これが解けない人は追試ですよ!!!
厳密に言うとソンジュンがユニに指輪を贈るあたりから流れてまして、またこれが曲の相乗効果で角砂糖東京ドーム6002個分の激甘ムードを醸し出してくれます。
「끝 같은 건 없어. 내가 매일매일 다시 시작할 테니까.(終わりなどない、僕が毎日毎日もう一度始まりにするから)」っていう台詞と、この台詞を言うソンジュンが最高すぎて嗚咽が…。
そしてあの超絶スローなキスシーン!!
ユチョンの喉仏が動くところまで見せてくれて何のサービスですか、ありがとうございます!
ここまでくるのが長かった分、ようやくふたりの思いが成就した喜びをこの曲が一層盛り上げてくれて胸いっぱい。
18話「いきなりバックハグ」
ふたりが仇同士の仲(かもしれない)というまさかの展開で、ソンジュンがバックハグしながらユニに許しを請うくだり。
ドラマ的に言うと、ソンジュンは長台詞なうえに笠が当たらないように体勢(姿勢)も大変そうw
そんなシーンをこの曲がうまい感じで良いムードに演出してくれたように思いますね。
これぞ良い音楽の使い方の見本!
19話「牢屋での愛の誓い」
紅壁書であるジェシンの身代わりとして牢屋に入ったソンジュン。
そこへユニがやってきて格子越しにソンジュンに気持ちを伝えるところ。
「내가 줄 수 있는 건 용서가 아니라 정인, 여인의 마음뿐이오.(私があげられるのは許しではなく、情人、女人の心だけ)」という私の大好きなユニの台詞がこの曲をバックに語られるところはもう感動もの。
このあたりの台詞群をユニが言い終わるとこの曲のボリュームが一段上がってムードが最高潮に達します!
ここはバックハグのシーンとは逆にユニの長台詞のくだりで、どちらも「赦し(許し)」がキーワードになっていて、対になっているとも言えますね。
20話「尊経閣にて再会」
無事に成均館に戻ってきたユニとソンジュンとの再会シーン。
私の好きな尊経閣で、私の好きな回想シーン付きで、私の好きな「芸達者なクマ」の台詞があって…もう「好き」がどんだけ詰め込まれてんだっていうところにこの曲が流れて
最&高
ほんとうに素敵なシーンでした…マジで「めでたしめでたし」感があってよかったです(涙)
ということで、このようなシーンでドラマでは流れたんですがお気付きでしょうか。
この曲は基本
ソンジュンとユニのふたりだけのシーン
で使われているんですね!
そうでなかったとしてもふたりのどちらかが出ているシーンに限られてます。
これは意図してそうしてるのか偶然なのかはわかりませんが、ふたりの裏テーマソングと言っても過言ではないかも?
ところで以前Twitterで教えてもらったのですが、成均館スキャンダルのOSTにはこんな制作秘話がありまして。
この曲や「Too Love」はもともとは別の人に提供する予定だった(けどボツになった)そうで…改めてこれらの素晴らしい曲がOSTに入ってくれて良かったなあと思います。
ドラマと音楽の関係はとても重要で、これの良し悪しでドラマの評価も変わってくるぐらい比重の大きいものですが、この曲も含め成均館スキャンダルのOSTは名曲揃いなので、ぜひ一度は聴いてもらいたいです(^^)