【つまみ食いレビュー】胸キュンは人類の必須栄養素であることを確信した「この恋は不可抗力」について語ります(ネタバレあり)
胸キュンマンセー!!!(挨拶)
Netflixで配信中のドラマ、「この恋は不可抗力」が最終回を迎えました。
もともと一気見(ビンジ)派なので、この手のものは完結するのを待って視聴することがほとんどなんですが、これはうっかり観始めたらすっかりハマっちゃって。
だけど、久々の連ドラのリアタイ視聴はマジできつかったwww
・続きを持ち越されるのがしんどい
・ネタバレを回避するのが大変
などなど。
一話完結ものじゃないので、いいところで続く…となるのがとにかくしんどかったw
まあ、向こうとしては来週も見てもらうために、そりゃいいところで切るよねって当然なんですが。
また、すでに視聴した人の感想はもちろん、公式が本編放送後すぐにメイキング映像などを配信するので、ネットにあふれるネタバレの回避力が格段にあがった気がしますw
それでも、その一週間待つことが次第に日々の励みになってきたというか、それこそ鼻の先にぶら下げたニンジンと化す効果もあったので、結果オーライ。
でも、次に観るドラマは完結したものから選ぶつもりですwww
胸キュン×呪術というひねりに軍配
今年の上半期はこの「ザ・グローリー」をはじめ
「セレブリティ」や「マスクガール」といった、人間の悪意渦巻く作品の視聴が続いたせいなのか。
このドラマのラブラブな胸キュン要素が新鮮に感じました。
やっぱり胸キュンはたまらんな!!って思わされましたね。
愛だよ、愛。人間に必要なのは愛なんだよ!!!(落ち着け)
いわゆる「衝突しあってた二人が惹かれあっていく」系。
はいはい、私の大好物。
ベタといえばベタだけど、そのベタがいいんだよ、悪いか、文句あるか!
ただ、やっぱりそのベタだけではドラマとしては成り立たないので、そこに差別化を図るためにいろいろカギとなるものを仕込んでくるわけです。
そのひとつが「輪廻転生」。
これは「屋根部屋のプリンス」などに代表される人気要素ですね。
現代と朝鮮時代とで一人二役というのは一粒で二度おいしいので、転生ものは今や他のエンタメでもすっかり定番になりつつあります。
そこで、このドラマはさらにもうひとひねり加えてきたわけですが、それが
「呪術」
要するに「おなじない」とか「呪い」とか、その類。
これが異色でよかった。
考えてみれば「呪術廻戦」とかも大人気だし、実は今、呪術がブームなのか…?
この「呪術」を軸とした展開に絡むチョ・ボアとロウンのケミが最高でした。
このふたりは、これまた久々にカプ萌えした組み合わせなんですが、それについて語るとまた5000字はいくと思うので改めてww
韓ドラあるあるだけど、それがよい
何百年も続く呪いに悩まされている容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能な敏腕弁護士チャン・シンユ。その呪いを解く鍵を握る、オンジュ市庁に勤める熱血公務員のイ・ホンジョ。運命に引き寄せられるようにして出会った2人は、思いもよらぬ恋に落ちていく。
全体的にはラブロマンス、ファンタジー、ミステリー、ホラー(?)、時代劇といろんなジャンルが混ざっているという、いかにも韓ドラらしいっちゃらしい作りになっていて。
よく言えば盛りだくさん、悪く言えば詰め込みすぎ。
中盤まではラブコメ路線で行くのか?と思ってたけど、だんだん「あれ?そっちへ行く?」みたいな感じになって戸惑ったことも。
終わってみれば、最終回より最終回前が一番面白さのピークだったという、これまた韓ドラ(というか連ドラ?)あるあるな展開でしたが概ね満足。
やっぱり前世の全貌が明らかになる14話がピークだったかな。
次がその前触れとして12話のラストかな。
12話ラストの、このコントラストの美しさには唸ったわー。
エンチョの装束と雪の白
ムジンの服の黒
そして鮮血の紅…
ここで一週間お預けなんて、連続ドラマはやっぱり生殺しだ!と思いましたよねw
そして、14話で知らされた真相。
シンユの幻覚で現れる真っ赤な血染めの手はエンチョのもので、でもそれは決して「呪い」などではなく、来世では一緒に幸せになろうという「誓い」の手だったというね、ここは泣けたー…。
ふたりの深い愛と、その後のシンユとホンジョの物語につながる重要なところで、もう何度も繰り返し観ました。
そういうシーンだからか、ふたりの演技も熱がこもっていてほんとうによかった…!
チョ・ボアちゃんは今回「おきゃん(死語)」なキャラクターを演じたけど、本来はエンチョみたいな雰囲気と演技が似合っている人だよね。
ホンジョだけだったら他の可愛らしい女優さんでもよかったかもしれない。
でも、このエンチョの二役となるとやっぱりボアちゃんしかないなって感じ。
このシーンのボアちゃんの美しさは必見です!
あと、やたらティファニーが出てくると思ったら、ロウンさん、ティファニーのアンバサダーしとったわ。
うーん、これも韓ドラあるあるwww
見よ、このティファニーまみれのラブラブを!
総額いくらなのか庶民には見当もつきません。
あと安定のSUBWAYとチキン屋も頻出でしたw
俺様キャラ崩壊の面白さ
ホンジョのかけた呪術にかかってしまったと思っているシンユの俺様キャラが崩壊していく過程がうまくて、それが序盤をひっぱっていたような気がします。
「僕は被害者だ、愛という名の銃弾の」
「夢に出てこないでくれ…いや、夢でも会いたい」
「その顔はやめろ…ときめくだろ」
などなど、何が本音で何が呪術による妄言なのかカオスになってるセリフ連発のシーンはどれも笑えましたww
このカオスなときによく口にしていたのが
정신 차려!장신유!
チョンシンチャリョ!チャン・シンユ!
정신は「精神」のことで、直訳すると「精神を整えろ」。
他のドラマでもよく聞くフレーズですが、どちらかというと「目を覚ませよ(正気かよ?)」といった煽りで使われることが多いかな?
「ザ・グローリー」でもソン・ヘギョが敵役に啖呵を切るときに使ってましたw
このフレーズがこのドラマでは「しっかりしろ、自分!」みたいな感じでコミカルに使われていたんだけど、前世でも印象的なシーンで出てきたのは唸りましたね。
個人的にはこういう細かい伏線、好きです。
ホンジョに気のないふりをしているのに、同僚が補佐官に「ホンジョと付き合ってみたら」とアドバイスしたと知って「なんておせっかいなことするんだ!」とぶち切れるシンユ。
でも補佐官はあまり乗り気じゃなかったというのを聞いた時の表情がこれ。
もう最高www
この嬉しさをかみ殺して隠し切れないやつ。
そのあと、その顔を隠すようにプイっと横を向く、その角度が子どもじみてて可愛いんじゃああ。
それでもって、ホンジョに恋している状態になってからのシンユはすっかり調子を狂わされてうだうだww
元カノのナヨンもすっぱり切れないし…
ホンジョにはますます惹かれていくし…
自分がクズになったみたいでダサいし…
シンユとホンジョの「運命」を見守る巫女のウンウォルさんが、ここで言ったセリフがよかった!
名言きたー!
くー!!!いいね!いいね!
こういう人生の先輩の味わい深いアドバイス、大好き♡
ホンジョが電話してきても「オンニ勘弁して、忙しいの今。バンタンオッパのテレビ観ないといけないから」とか言って切っちゃうお茶目さもあってww
シンユの俺様ぶりを手玉に取るウンウォルさん、大好きなキャラでした。
そして、相思相愛になったら「あの俺様キャラはどこいった?」っていうぐらい今度はデレデレ男子に。
これもソンスのソンジュンと同じやんけー!
何なの?俺様男子は彼女できるともうメロメロになっちゃうの?
気落ちを確かめ合ってからの10話以降はところかまわずいちゃいちゃいちゃいちゃwww
いいぞ、もっとやれ!
サブキャラクターたちの妙
主役二人のラブストーリーの展開をメインに、サブとして職場の上司カップルの話が並行していくんだけど、そちらもキャラもいい味出してました。
いじわるな職場の先輩たちやシンユの同僚の人なんかもすごくよかったんだけど
だんだん、あー、もうそのパートはいいから、はよ肝心の伏線回収すれ!と思うこともw
花屋のアジョシ関連はまさにそれで、正直「最終回までひっぱるほど?」って思いましたw
あんまりわかりやすくキモイ言動のキャラなのでミスリード(実はいい人だった)かと思ったけど、やっぱりキモいままだったwww
この花屋アジョシが前世でも出てきたとき、私の期待はめちゃめちゃ高まったんだよね。
そうかそうか、現世でのオッサンのキモい行動の謎がこれで解明されるのね、と。
でも、この設定を活かしきれなかったなあというのが正直な感想。
私はてっきり、前世の花屋アジョシは側室との悪事をムジンに暴露されて流刑になり、その恨みで現世でもシンユやホンジョにつきまとっている…という流れかと思ったんですよ。
花屋アジョシが黒魔術のようなものに入れ込んでいるのも、前世がラスプーチンのような存在であるシャーマンだったから…ということだったら腑に落ちたのになー。
結局なんだかよくわからんサイコパス設定になって残念でした。
そして、この手のドラマに欠かせない「二番手の男」、クォン補佐官。
この人もいい二番手だった…(しみじみ)
クォン補佐官も実は前世でも縁があったという設定はよかったな。
彼が現世で家庭環境にコンプレックスがあって影がある人、ホンジョ曰く「心に穴が開いた寂しい人」という設定なのは、前世で欲深くて冷酷な人間だったことの名残りなのかなと思う。
現世でも欲と金に目がくらんで裏切るか?…と思わせておいて、ちゃんと正しい道を選択できたという展開に安堵。
これで彼も前世の因縁から解放されてきっと幸せになるでしょう。
ちと不満なのがナヨンも前世に登場させてほしかったこと。
昌徳宮デートのときに「私は宮殿が好きだから前世は王女だったかも」なんて言ってたからナヨンも前世からの因縁の人だと思ってたのに結局なしだった…。
側室あたりはナヨンの人にしてもらいたかったなー。
側室と花屋アジョシは一緒につるんでた悪党同志みたいなので、そのほうが現世でもふたりがシンユとホンジョを苦しめている存在だったという説明になると思うんだけどな。
転生ものならではの演出
転生もので好きなのが、前世と現世が重なるシーンの演出。
同じセリフを言っていたり、同じ場所で出会っていたりという伏線の張り方がめちゃめちゃ大好きなんですよ。
この花火大会のシーンなんて象徴的ですよね。
人ごみの中から相手を見つけて近づいていく…まあ「愛の不時着」でもあったけどさww、ベタでもいいのよ、やっぱりこういうのは!
この花火大会は実際にあるらしくて、行ってみたいなあ。
そして、ep.5の昌徳宮のシーンも伏線が回収されてすっきり。
こういう前世と現世が交錯する仕掛けもすごく好きだー!
ホンジョとエンチョのすぐに顔が赤くなるという特徴もちゃんと前世からの共通事項で出てきたのがよかった。
ホンジョの名前が「紅潮」のダブルミーニングで、そこもキーワードになっているのもいいんだよねー。
この顔が赤くなるCGがわりと自然で、今の技術はすげえなあと感心w
あと、ムジンもシンユも父親が恋愛における障害であるのが共通しているんですが、現世では理解のある可愛い母親がいてくれたこともあって、展開がシリアスになりすぎるのをうまくコントロールできていてよかったです。
そうそう、そういえばこんなセリフも出てきました。
「300年前から愛してる」
あれ?どこかで聞いたことあるぞ?(・∀・)ニヤニヤ
うん、やっぱり、こういうのいいですよねww
本物の愛、偽物の愛
相手を好きになる呪術を間違ってかけられて本当に好きになってしまった。
この感情は呪術による錯覚なのか?
それとも本物の感情なのか?
ドラマとしての答えは
それは本物の愛だった
呪術は関係なかった
というものでした。
私はねー(さあ、語るよ語るよ)
呪術は効き目があったと思ってる派。
でもその効果は「好きになる」ことではなくて、ずっと好きだった前世からの感情を呼び起こすことだったんじゃないかなと。
ふたりは前世からの深い縁があって愛し合う運命だったのだ
呪術(書)はその愛を思い出すきっかけにすぎなかったのだ
…というふうに私は解釈してます。
だってさ、そもそもホンジョが呪術で作った「愛の水」を飲む以前に、その呪術を行っている時点でシンユの状態はおかしくなって、あの花壇なぎ倒しの事故を起こしてるわけじゃん?
だから、呪術で好きになったわけではないと思うんだよねー。
酔った勢いで本音を語るシンユ。
この感情が本当に呪術のせいだと思う?
違う、これは愛だ。
このシーンが本当によかったー…!
表情とか最高。
ここで答えは出ていたんですな、うん。
ロウンのビジュ大優勝の巻
今回のロウンさん、マジでこれから売れていく人特有の輝きというんですかね、「旬の人」という感じの色気が駄々洩れでしたね。
「恋慕」のときは、時代劇にしてはえらい背が高い人を起用したなあということだけがやたら印象に残ったんだけどw
今回はなんちゅうか「仕上げて」きた感があった(なんでも撮影のために8㎏減量したんだとか)
いやもう、三つ揃えのスーツ姿がべらぼう(死語)に良すぎるスタイルにマッチしていて溜息ものですよ、奥さん。
足長すぎて膝まづきポーズがどえらいかっこよさになっとる。
それと、観ながら「まつ毛がなげえ!」と感心してたら、まつ毛を自慢するシーンが出てきて吹きました。
脚本家さん、これ完全に遊んでるよなーwww(メイキングでも本人も言いながら照れていたのがかわいかったです)
前世の朝鮮時代では韓服姿も披露していて、これまたよく似合う!
「恋慕」でもよかったけど、あのときよりすっきりしているせいか、さらに似合う!
今回は普通の(?)服の他に、武官の衣装もあって、これがまたええのよ!!
このブーツみたいなスタイルっていうの?もう大好き。
このタイプの衣装はスタイルの良さと長身が際立って、もうほんとうに…ほんとうに…ハアハア(すみません、興奮が…)
とにかくひたすらロウンさんがかっこよいので、ストーリーはあんまり興味なしという人でもロウンさんのPVだと思って視聴したら楽しめると思うw
それと、めちゃめちゃ偉そうですが「こんなに演技うまかったっけ?」と思うぐらい、細かい表情の作り方が上手くて感心しました。
シンユのキャラクターと、それを体現したロウンさん自身の魅力が相まって、とても魅力的な人物造形でドラマの核を担ってたと思います。
バラエティに富んだキスシーンに大満足
私がキスシーンの研究に余念がないことは何度か言っておりますが
このドラマが気に入っているポイントのひとつに多種多様(なんだそれ)なキスシーンを提供してくれたことがありますww
全16話中13回(数えるな)というキスシーン占有率(なんだそれ2回目)の高さにブラボーとしか言いようがない。
ソンスなんて全20話中3回だぜ!?
その貴重なキスシーンをどれだけ舐めつくすように味わったか…(涙)
これなんかはスパイダーマンキスって言うんだって(勉強になります)
メイキングにもあるけど、台本では普通のキスだったのを、監督がありきたりだからというのでふたりと意見を交わして作り上げたキスシーン。
結果、めっちゃよかったよおおお、監督ありがとうおおお。
ファンの方々も「ちょ、おま、いつのまにそんなにキス(シーン)うまくなってんだよ!」と突っ込んでおられたので、私がロウンさんのキスのうまさに驚いたのも無理もないでしょうw
もう公式がこんな動画作って配信してくれてますからね!
私のお気に入りは8位の「妄想のキス」です。
この顎にかけた指がたまらん!アングル最高すぎる!
超お気に入りシーンだったので「あ?なんで8位なんだよ?」と最初ちょっと不満でしたが1位を見て納得。
あれはもうしょうがない、満場一致の1位だわw
15話ではベッドシーンのサービス(サービス?)まであって五体投地。
いやあ、ほんとうにいいもん見せてもらえました、寿命が延びたわい。
ラストにきた最大の謎
全体的には満足だけど、いろいろツッコミたくなる謎はたくさん残ってて
・ホンジョが前職でチーム長を怒らせた内容がよくわからない
・花屋アジョシの奥さん殺しがやっぱりよくわからない
・前世のエンチョがなぜ子どものとき捨てられたのかわからない
あと、胎夢がママのことだったというオチも面白いけど、仮に二十歳でシンユを生んでたとしてもママは50代の設定では?
そこを「高齢出産になっちゃいます、てへぺろ」で終わらせるのはアリなのか?とちょっと思いましたww
さて、その中でも最大の謎が最後の最後に!
ネットの感想見ても「あれどういう意味?」みたいになってて、確かに終わってしばらくは謎すぎてよくわからなかったもんねw
というわけで、以下、わたくしの考察をば。
まずね、私としては「ムジンが満身創痍で死守したエンチョの呪術書入りの木箱はその後どうなったのか?」というのが非常に気になっていたんですね。
で、おそらくそれはムジンが密かに隠したのではないかと。
そしてそれが300年後に来世で転生したシンユに掘り返され、そして「持ち主」であるエンチョの転生=ホンジョの手に渡ったじゃないかという筋書き。
エンチョを騙すような形にはなったけど、ムジンが呪術書を勝手に持ち出したのは側室に渡してエンチョを助けてもらいたかったゆえのことでしょう。
でも結局あんな最期になってしまい、絶対に側室に渡してはならないという気持ちに変わったんじゃなかろうか。
そんなシーンが最終回まで残り2話のどこかに出てくるはずと思っていたので期待していたんですが、いつまで経っても出てこず。
ええい、花屋アジョシのサイコパス展開はもういいから、そっちをはよ解明せい!と思いながら待てど暮らせど、そんな前世のシーンがないまま、え?終了…?
と思ったら、キター!!!
マジで最後の最後に出てきたー!!!
土の中をなにやら漁っている(?)ムジンの後ろ姿が!
と歓喜したものの、なんだかBGMも不穏なものだし、ムジンの様子も何か妙?
というわけで謎めいたまま完となったわけですが。
いろんな方の考察を読んでふむふむ…と思いつつ、私なりの解釈を。
このシーン、ふたつの意味を掛け合わせたものじゃないかと思ってます。
ひとつは、前述したようにムジンが木箱を土に埋めた人物であること。
ムジンが手にしている呪術書も、地面に置かれている木箱も、まだ綺麗で古びていないので、あの姿はムジンが土に埋めた当時の様子を再現しているんだと思う。
というかですね。
このドラマの中の朝鮮時代(前世)のシーンはすべて現代のシーンより画面の比率(アスペクト比)を変えているんですね。
それで現代のシーンとの区別をつけているというか。
この最後のシークエンスも比率変更バージョンなんですよ。
なので、このシーンも現代ではなく朝鮮時代のときの行動を暗に示しているんじゃないかと。
もうひとつは、現代に現れたムジンの幻影(魂)であること。
ムジンの頬には傷がまだ残っているので、あの雪原での出来事からそんなに日は経ってないのがわかる。
でもラストシーンの季節は冬ではなく青葉が茂る初夏っぽい。
直前にシンユとホンジョが埋めた季節とも似ていて、話の流れからするとまるでふたりが埋めた本を掘り起こして持ち去るみたいに見える(あえてそういった演出にしたとも)
ムジンの魂がもうふたりに呪術は必要ないのを見届けたことで、エンチョの形見、もしくは分身ともいえる書を自分の元に戻して、ムジンもようやくエンチョと一緒に成仏できる?みたいなことを示唆しているのかなと。
正直、もうちょっとすっきりするラストにしてほしかったなーとは思いますが、まあこれはこれでいろいろ想像して楽しんでますww
とてつもなく心に残るシーンがあればよし
素敵なシーンやセリフがたくさんあったけど、個人的にはこれが最もドラマのキーとなるセリフでありシークエンスだと思ってます。
ep.4の終盤、美しい夕陽の海辺のシーン。
ふたりがなんとなくだけど自分たちの運命をテレパシーのように感じあうところ。
너희 둘은
끊어 낼 수 없는 운명이니
받아들여라
ふたりは
切れない運命だから
受け入れなさい
二人の声が重なったナレーションで挿入され、そこに流れてくるOSTの曲のマッチが絶妙で、このシーンがあるだけでも「いいドラマだったなー」と思える印象的なシーンでした。
OST、どれもよかったけど、このシーンで使われた曲がすごく好きです。
歌唱曲だけじゃなくBGMのほうもすごく良くて、久々にOSTのCD買っちゃおうかなと思ってるほど。
完璧なドラマなんてものはないわけだし、ひとつでも心に残るものがあれば、それが私にとっては「良いドラマ」です。
不満を言うとすれば、最終回のこのシーン、私が監督ならムジンとエンチョが同じように幸せそうにふたりで歩くシーンも挿入したかったなー。
ムジンとエンチョの恋愛は悲劇で終わってしまったけど…
その無念を埋めるかのように現世でシンユとホンジョが幸せになりましたよ
もう呪いとかは関係ないんですよ
…みたいなメッセージとして、現世のふたりの姿に前世のふたりが重なるみたいな映像入れたかったなー。
というわけでどうよ?
私にディレクターズカット版、作らせてくんない?(暴言)