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【つまみ食いレビュー】成均館スキャンダル 18話【ネタバレあり】

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Favorite Scene in LESSON 18
TITLE「後ろから抱きしめてTONIGHT(J-POP風」

 

俗に言う「バックハグ」、またはある世代にとっては「あすなろ抱き」の名称とともに某キムタク(某の意味なし)の声で「俺じゃダメか?」という幻聴も聞こえてくるかもしれない、「壁ドン」と並ぶ二大胸キュンなシチュエーション。

 

そんなシーンがこのドラマでも拝めることに感謝の涙を禁じえません…!

 

しかもつばの大きな笠を被ったままということで、非常に体勢も厳しい(どういう角度なら笠がぶつからないかテスト繰り返したと思うw)なかで、ロマンチックなシーンに仕上げてくれました。

 

ここでの台詞群も涙涙で…それはまたのちほど!

 

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さて、16・17話とソンジュンとユニのラブラブモードが全開となり、観てるこっちもハッピーアドレナリンがドバドバ分泌されて萌え転がっていたところではありますが、18話はそれがちょっと小休止といいますか。

 

ユニとソンジュンの関係がロミオとジュリエットのごとく仇同士の仲ではないか?という疑惑を中心に展開します。

相思相愛になったからといってそのまま最終回まで順調に進むなんてラブストーリーのセオリーに反しますからねw

 

しかし、その障害がロメジュリ仕様でよかったですよ。

これが実の兄妹かもしれないとか、どっちかが記憶喪失になったとかだったらちょっとブーイングものだったんじゃないでしょうかw

 

そして、ユニとソンジュンがロメジュリ仕様になった代わりというわけでもないのでしょうが…

ソンジュンとジェシンとヨンハ、メンズ3人の関係がこの回で深まっていきます!

 

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今日の合コンの殿方たちは最高ね…え?真ん中は彼女あり?なんで来るんじゃ!(実体験)

 

とくにジェシンとヨンハの先輩っぷりというか兄貴っぷりが最高なんすよ…!

 

さらにそこへ、ユニとソンジュンそれぞれの親子の変化と思いが描かれるんですが、これも展開上重要なシーンが満載で見逃せないところであります!

 

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では、いいところで切れた前回の続きから。

 

ラブラブハッピーモードの絶頂でジェシンとヨンハの会話を聞いてしまったふたり。

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ソンジュンの父親がユニの父親を暗殺するように命じた黒幕かも?…と穏やかならぬ内容にユニも呆然。

ショックなのはソンジュンも同様ですが、気丈にも自らその真相を確かめる役割を買って出ます。

 

ジェシンはいたたまれず出て行ってしまい、ヨンハもかける言葉が見つからないって状態で。

 

それでも、ただごとならぬ二人の雰囲気から

 

ユニとソンジュンが付き合っていること

ユニが女性なのをソンジュンも知っていること

それらをジェシンも全部気づいていて黙っていたこと

 

このあたりを察知して、なおかつはっきりと口にしないヨンハの気遣いに泣けます…。

 

というわけで早速パパに問い質しに行くソンジュン。

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こういう展開からして、終盤に向けて尺があまりないんだなー…というのが伺えます。
普通のドラマならここに至るまでひとつふたつエピソード挟みますからねw

 

パパは暗殺に関わってないときっぱり否定しますが、当時ユニのパパと敵対していたことや、王様の父が非業の死を遂げたことに関しては自分は間違ってないと譲りません。

 

そして、金縢之詞を探すのをやめなさい、さもないと「眞城李門が滅門之禍にあう」、つまり自分たちの一族郎党に危険が及ぶと忠告します。

 

この「眞城(진성)」は本貫といって「先祖の出身地」を表すもので、日本でいうと本籍のようなものでしょうか。

 

1話の答案用紙にも書かれていましたね。

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当時は姓名だけでなく本貫が身元や家柄を表す要素だったんです。(同姓同名がたくさんありますしね)

 

「愛の不時着」にもちょっと出てきますよね、ユン・セリが「私は海州(ヘジュ)ユン氏なの」っていうシーン。

この同じ本籍地の同じ姓の人は近親(親戚)という概念なのです。

 

その眞城の李一門が「滅門の禍」にあうとパパはソンジュンに言います。

「滅門の禍」とは罪を犯した一族は全員処罰されるという重い罰のこと。韓国の時代劇でもちょいちょい出てくる用語です。


しかしソンジュンはパパのことを「もう信じられない」と。

父親を理想の人間として見て育ち、常に従って生きてきたソンジュンの大きな変化です。

 

そしてパパになんと宣戦布告!

 

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父と息子が政敵になることもあるとおっしゃいましたか?

では僕は今から父上の……政敵になります!

 

このシーンはユチョンもお気に入りだと語っていました。

台詞を言った後のBGMもばっちりだとw

 

ソンジュン、きっと反抗期もなかっただろうに…ずいぶんまたヘビーな内容で敵対する事態になってしまいました。

 

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ユニのほうは調べ物をしているようで、心ここにあらず。

そこへやってくるのはやっぱりこの人。

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このあたりのシーンはジェシンの素敵さが連発されていて、これはファンも増えますわって感じです。

 

ありきたりな慰めじゃなくて、「寝ないで本ばかり読んでいると背が伸びないぞ」なんてユーモアと優しさが溢れた言葉をかけてあげたり。

 

とにかくゆっくり考えよう、ひとつづつゆっくり…と大人のアドバイスをしてあげたり。

またここで静かに微笑む表情がよくてですね…。

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とどめが、ソンジュンが自宅に帰っているのでせっかく二人きりになるチャンスなのに、ユニだけ中二房まで送り、自分はヨンハのところへ!

なに、この紳士っぷり!

 

しかもユニが指輪をしていることに気付くも、目を伏せて去っていく…。

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いやあ、まいったね。

これはソンジュンラブも私ですらも「ぐぐぐ…」となりましたw


ソンジュン、あーたのライバルはマジで手強いわよ!w

 


そして、いつもの地下室でソンジュンを待つヨンハとユニ。

あれ?ジェシンは?

 

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ジェシンはソンジュンに「ちょっと顔貸せや」と人気のないところに呼び出してました。

 

愛するユニをめぐってふたりの男の決闘…ではなく!

いやいや、ここもまたジェシンの見せ場のところなんですよ。

 

父親の関与を否定できないことを正直に報告するつもりのソンジュンにジェシンは黙っておくように言います。

ソンジュンの父親も、土地の権利書も、何も関係ないと言えと。

 

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そうだ!この俺が!

真実を隠して沈黙するのは卑怯なことだと

あれほど軽蔑していた俺が口を閉ざせと言っているんだ!

 

その真意はただひとえにユニを傷つけたくないからで…そのためにジェシンも己のポリシーを曲げてまで守ろうとします。

それはソンジュンがやはり同じく己のポリシー(原則)に反して父親に反抗したのと同じ気持ちなんですよね。

 

そしてここで名台詞入りました。

 

人が卑怯になるのは守りたい誰かがいるからだ

 

ドラマのなかでも好きな台詞に挙げる人が多いのも頷ける深い言葉です。

特に「卑怯」というものを忌み嫌っていたジェシンが言うからなおさらで。

 

ふたりともそれぞれユニを思っての行動なのがやるせない。

 

そしてソンジュンの指にもユニと同じ指輪があるのに気付いて…くううう、ここも切ないっすなあ…!

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結局ジェシンの忠告も聞かず、正直にユニに事の次第を話すソンジュン。

 

当然ユニはショックを受け、自分が代わりに許しを請いたいというソンジュンの言葉も受け入れられず「時間が必要だ」と雑踏のなかへ消えていき…。

 

ここからがね、もうめーーーっちゃいいとこなんですよ!

残されたソンジュンのところへ先輩ペアが登場!

 

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おい、イ・ソンジュン、お前は知らないだろ

こういうときはほとんどの奴には飲み友だちが必要なんだ

 

 

うわああああああん!

なんて優しくてかっこいいいのおおお!

 

もうこのソンジュンの肩に手を回すときのヨンハの粋なことよ!

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22人も友人候補から逃げられたソンジュンw

そんなソンジュンにとって初めてできた飲み友だちは最高のメンツですねww

 

この先輩メンズの兄貴っぷりにメロメロです♡

そして、ヨンハがジェシンのお尻を触って睨まれるところまでがお約束w

 

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それでこの後ユニはどうしたかと言うと、ユニも自宅へ戻りママとご対面。

 

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もちろん聞きたいのは10年前の真相。「父親がどうして亡くなったのかを子が知るのは道理だ」と。

ユニママの台詞はいつも味わいがあるんですが、ここでもすごくいいです。

 

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世間というのはね

刃向かう者に自分がどれだけ恐ろしい力を持っているのか

知らしめてやりたいと思うものなの

この母は… お前の父をそうやって失ったのよ

 

深みがある良い台詞です…!

単純に「これこれこういうことだから言えない」と話すよりずっと伝わるものがあります。

 

ユニも賢い子なのでこのママの言葉から父親が無念の死を遂げたということを察します。しかし、いろんな感情が渦巻いていて…。

 

ここからはミニョンちゃんの見せ場ですね。

先にソンジュンと父親の関係が描かれましたが、今度はユニと父親の関係が明かされる重要なシーン。

 

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顔もはっきりと覚えていないユニにとって、パパとの記憶は実はそんなに楽しいものではなかったことが示されます。

 

跡取りである弟ばかり大事にされて疎外感を持っていた長女という設定…うーん、今もあるような光景かもしれませんよね。特にこの時代は顕著だったでしょう。

 

しかし弟のユンシクはユニにパパの日記を渡して思いがけない事実を語り始めます。

 

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いつも外でひとり父親の講義を盗み聞きしていたユニ、でもその講義はユンシクのためではなくユニに向けて行われていたことでした。

日記にはそんなユニを将来を案ずる父親の切ない思いが記されていて。

 

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女の身で学才がある娘を見るのはつらい

この才能に機会を与えることのできない愚かな父は

娘の書を読む声をじっと効いて、心で泣くことしかできない

 

ここのパパの表情がすごくよくって、ユニのことをどれだけ大事に思っていたかをとても繊細に表していると思います。

 

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初めてパパの思いに触れたユニ。

 

このあたりのミニョンちゃんの泣きの演技はほんとうに素晴らしいですな…!

 

 

ユニと父親の関係というのは重要なわりにはそれまで断片的にしか出てこなかったため、ユニが金縢之詞探しをする動悸がいまいち弱いところがあったんですが、ここで父と娘の絆をきちんと描いたことでユニが父親の遺志を継ごうとすることに説得力が出ました。

 

後日、ユニはこの日誌をチョン博士にも見せて、さらに父親の思いを知ります。

 

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王様、そしてユニパパにとっても、金縢之詞が新しい朝鮮を開く鍵というだけでなく、娘のユニにも才能が認められる機会が平等に与えられる世の中をつくる希望と信じられていたからこそ、パパは命に代えても守ろうとしていたのでした。

 

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パパの思いを知ったユニは上訴文からひとつの解に思い当たります。

 

なんと灯台下暗し、金縢之詞はこの成均館の敷地内にあるはずだと。

 

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人材之未就(人材を使い国を完成させ)

風俗之不斎(民を平等にすること)

 

この文面から「成均」の文字が浮かび上がり…これこそが「成均館」の原典でありヒントだということに気付いたのでした。

 

そうとなったら学校の配置図を広げて怪しいところを捜索開始。

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以前も少し触れましたが、成均館は学校であると同時に儒学の祖である孔子などの位牌を祭る「霊廟」の役割もある施設なのです。

 

手掛かりである「学びの向かう場所」「国の始まり」というキーワードから、その位牌があるところに隠したのではないか?とみんなで手分けして探しますが…見つからず。

 

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学校内にあるという読みは間違ってなさそうですが…まあそんな簡単には見つかりません、だってまだ残り2話あるからねw(理由はそれかい!)

 


さて、気になるユニとソンジュンの仲はどうなったかというと、尊経閣でのシーン。

 

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思いもしなかった事態にソンジュンと距離を置いていたユニですが、パパの思いを知って少し落ち着きを取り戻したのか笑顔も見せられるように。

 

でも、指にはあれがなくて…

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ここで、指輪を外しているのに気づいたソンジュンがですね、もうすっげええええ切ない顔するんですよおおおお…!

 

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マジでこんな絶妙な表情するユチョン、すごくないですか?

驚くような顔でもなく、悲しむような顔でもなく、責めるような顔でもなく、何とも言えない表情するんですよ。

 

本気でここの台本が見たい、ト書きになんて書いてあるのか確認してみたいですわ。

たぶん「指輪をしてないことに気づくソンジュン、〇〇な表情をする」みたいな感じだと思うんですけどね。

 

ここはユチョンが解釈した表情なのか、監督の指導なのか…私は前者だと思うんですが、いやー、もうこの表情に私はノックダウンです。

 

ユニが語る父親への悔恨の思い、そして金縢之詞を探すことへの強い決意を静かに聞くソンジュン、ユニの涙をそっと拭ってやるんですが…

 

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ここの指の拭い方とか表情とか、もうたまらん…!

 

囁くような声で「됐어…(いいんだ…)」って言うの反則だって!

 

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「無理しなくていい、全部わかったから」と、一緒に探すことを約束して微笑むソンジュン…

 

控えめに言って最高です。

 

ソンジュンのユニへの深い愛情が切々と表現されていて、直接的なラブシーンにも劣らない名場面だと思います!

 

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そんな頃、ソンジュンパパは兵曹判書に息子である議掌に金縢之詞を探している四人衆を監視するよう命じていました。

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ここまで事態をこじらせた兵曹判書をパパはもう見限ったようで、あんたんとこと親戚になることもない!とバッサリ。

はい、これでヒョウンの縁談が完全に消えたー!

 

しかし、この態度に兵曹判書もムッとなり…。

 

老論派の親父集団に亀裂が入り始めましたね!

これが王様との対決にどう影響が出るかは最終回で明らかに。

 

そんな状況になっていることも知らず、ソンジュンは事件に直接関わるあの役人「ユン参軍」をひとりで追ってました。

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怪しげな酒場から賭場から探し回っているうちに喧嘩にも巻き込まれ…なんともソンジュンらしからぬ行動。

 

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この殴られてるシーンが妙にエロティックなのは何故…?w

 

官軍だって素晴らしい蹴りで撃退できちゃう(1話参照)ソンジュンが一方的に殴られている姿は痛々しいなんてものじゃなく…しかも自虐的な笑みを浮かべているのがまた余計にきつい。

 

しばらくすると、そこへユニたち3人が現れ。

まるで初めて補導された優等生の息子を迎えにきた家族みたいw

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そして、あのバックハグのシーンです!

 

左議政の息子としての華々しい身を捨てようとしてまで真相を解明しようとするソンジュンの行動にユニはいたたまれず外に出ていきます。それを追うソンジュン。

 

父親の顔も覚えていない自分ですら心が痛むのに、あれほど父親のことを尊敬し誇りにしていたソンジュンはどれだけつらいだろうと、ユニはもう手を引くように言いますが…。

 

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君が男装して家族のために市場をさまよっていた頃

寒さや空腹に耐えていた頃

自分は何も知らずにあたたかい部屋で書物を読んでいた

 

そんな自分が許せない

できるなら時間を戻して自分が受けていたすべてを返してあげたい

 

老論の息子だってそれなりに苦労があるんだ的なことをかつてソンジュンは言っていましたが、現実を知って良心の呵責に耐えきれないとばかりに心のうちを吐露する様子にソンジュンの変化が見てとれますよね。

 

ソンジュンも涙、ユニも涙、…今までの幸せモードが一変しての辛いシークエンスですが、より気持ちは深まったというか、ふたりの関係がさらに一段違うステータスにあがったような感じが私はしましたね。

 

何のステータスかというと、7話でぐだぐだ語ってた「ギリシャ哲学の4つの愛」…ってやつです。

 

cinnamon2020.hatenablog.com

 

それはさらに19話20話でしっかり描かれてると思うので、またそのときに!

 

そして、ここでもジェシンとヨンハが見守ってくれているのはポイントですね。

 

同じように父親との関係に長らく悩んでいたジェシンだからこそ、父親に背を向けようとするソンジュンの思いを組み取ってられるし、家庭に複雑な事情がありそうなヨンハもふたりの行動に驚きつつも慮ってやれる大人だし。

 

君たちほんとうにいい先輩を持ったな!!ってユニとソンジュンに言ってあげたいくらいですw

 

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さて、それであのユン参軍がどうしたかというと、兵曹判書から口止め料をもらってさっさと行方をくらまそうとしていました。

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しかし兵曹判書はチョソンにユン参軍を始末するように命令し、襲撃開始!

 

ちょうどヨンハ情報を手掛かりにユン参軍を尾行していたソンジュンは図らずも彼を守るような恰好に。

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そこへジェシンが駆けつけてくれて紅壁書の正偽の対決再び

ここのジェシンがまーたかっこいいんだわ。

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ついに覆面を剥いでチョソンであることが確定。なんとか逃げるチョソンですが…身元もバレてこれで完全敗北でしょう。

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その後、ユン参軍を取り巻いて追及するソンジュンとジェシン。

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ユン参軍は相変わらず不敵な態度を取り続けますが、兵曹判書が自分の命を狙ったことを知って真相を話し始めます。

 

10年前、ユニの父親であるキム博士、そして成均館の議掌であったジェシンの兄が金縢之詞を運ぶ際、ユン参軍に引導するよう命令したのは確かに左議政でした。

 

しかし殺害を命じたのは…兵曹判書!

 

土地の権利書は、事情を後から知った左議政が口封じとして与えたものだったのでした。

 

ソンジュンパパは殺害には直接は関わっていなかった…!

パパは黒幕ではなかったよ!!

 

するとジェシンが、早くこのことをユニにも知らせてやれとソンジュンに促します。

 

「よかったよ、お前を罪人扱いするのは疲れただろうから」なんて言い方してるけど、こんなときでもユニとソンジュンのことを誰よりも思いやってあげてさあ…いい人すぎませんか。

 

お前のためにも、俺のためにもよかった…でも何より「ユニのために」よかったんだよね、ジェシン…(´;ω;`)

 

これでふたりは誰に気兼ねすることなくまた思いを寄せ合うことができる…それは同時にジェシンの役目が終わったことも意味していて…くー泣かせるぜ…!


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そして肝心のユニたんはどうしてるかというと、なんとひとりで宗廟に忍び込んでおりました!

 

宗廟とは「先祖を祭る施設」のことで、ここでは歴代朝鮮王朝の王と王妃、または功臣を祭る場所を指します。

正式には「李氏宗廟」と呼ばれるところで世界文化遺産にも認定されています。

 

尊経閣でもくもくと調べ物をしていたユニですが、チョン博士の言葉を思い出したりパパたちが通ったルートを地図で確認したり…そんななかで宗廟に隠されているのではないか?と閃きます。

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宗廟の見取り図を破いて尊経閣を出ていくユニ。おいおい、図書館の本を勝手に破いていいんかいw

 

こういう単独行動はいただけないですよね。なんで勝手なことするのー!

ホラー映画だと真っ先にやられる役ですよ、こういう子はw

 

案の定インスたちにも勘づかれて、宗廟に向かうよう兵を手配されちゃいました。

 

ユニの身が危ない!とソンジュンたちも気づき、ジェシンは紅壁書に扮して官軍の足止め役となります。

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そのあいだにユニを助けに行けとソンジュンを送り出すジェシン。

 

約束してくれ

キム・ユンシクが傷つかないようにすると

 

そう言ってソンジュンの肩を叩き去っていく姿は「あいつのことはお前にまかせた」ってやつですよね…。

ユニを愛するふたりがユニを助けるために団結する姿にまたも涙です…。

 

そのユニは宗廟で金縢之詞を探しますが、絶対ここにあるはず!と思ったところには何もなく。

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そこへやってきたのは…!

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そしてジェシンはどうなる!

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というわけで1話内で「ふたりは仇同士かも?→違いました!」という解決を見たところからもわかるように時間(尺)がなくなってきているのをひしひしと感じた今回w

 

前回も書いたけど

 

・密命による謎解き

・10年前の事件の黒幕の正体

・正祖と老論派との最終対決

・四人衆の成長と変化

・ソンジュンのユニの恋愛模様

 

これだけをあと3話で描くっていうんだから、監督も脚本家さんの苦労が偲ばれます。

 

そして、今回は先輩ふたり、特にジェシンの男気炸裂の回でもありました。

恋のライバル、コロ先輩のかっこいい言動にソンジュン派の私も唸ること多しでw

 

でも大丈夫(?)、ここから最終回にかけてはソンジュンもいい男っぷりを見せてくれますのでね!

 

ソンジュンもジェシンも今回弱みをかなり晒しているシーンが多いのですが、それがかえってキャラクターとしての人間臭さが出て魅力が増したし、ユニへの愛情やひたむきさも表現されていてよかったです。

 

次回はついにヨンハも弱みを突かれて窮地に追いやられますが、また一皮むけたヨンハがかっこいいので期待大ですよ。