【よもやま話】東方神起のデビュー曲にして名曲「HUG」についてビギナーが語ります
♬もういくつ寝ると~コンサート~
だったんですが。
延期になってしまいましたね(´;ω;`)
最近の韓国の感染拡大状況のニュースを観るたびに嫌な予感はしていましたし、昨年の同時期のオーケストラコンサートも同様だったので、この判断はやむなしと思えど…思えど!
すごく楽しみにしてたのでやっぱり最初はしょんぼりしちゃったんですが。
しかし一番残念で口惜しいのは本人とスタッフさんたちだよなあと改めて思い直して。
そんなこんなで、コンサートのプレイリストについて(いつものごとくダラダラと)語るエントリーを更新するつもりだったのですがいったん保留に。
おそらく曲の変更などもあると思うので(ああ…クリスマスキャロル…)、時期が近付いてから改めてアップするとして、私もプランBに変更です。
12月26日は東方神起が2003年に韓国でデビューした日ということで、Twitterでもお祝いの言葉がたくさん溢れていましたね。
それで、デビュー曲「HUG」について書いていた下書きを改編して更新することにしました。
年末の大掃除の合間の息抜きにでも読んでいただければ♡
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昨日開催されるはずだったシーズナルコンサート、そして昨年のタイでのオーケストラコンサートでもセットリストに入っていた曲、「HUG」。
26日に披露するということに特別な思いがあったことは想像に難くありません。
私がリアルタイムでユチョンが歌う「HUG」を聴いたのは今年2月に延期されたオケコンが初めてでした。
そのときの私はというと
この曲を歌ってくれたあああああ!!!!!
みたいな反応で。
過去の映像や音源でしか聴いたことが曲を「今のユチョン」が歌っているのを聴けた…!というのが猛烈に感動的でした。
ビブラフォンでアレンジされたイントロが奏でられたとき、え…まさか…このフレーズは…いやいや、まさか…からのタイトル「HUG」の文字。
もう正直に言ってしまいますけど、私こういう東方神起時代の曲ってアンタッチャブルというか、あまり歌うのは憚られるのかな?と思ってたんですよ。
それは諸々の権利の面もあるし、本人や周囲の人々の気持ちの面もあるし…。
そういうのもあって、特に私のようなピヨピヨのド新規が無邪気に過去の曲を歌ってほしいと望むのはいろいろ配慮に欠けるかもしれないなあと胸におさめていたんです。
でも、でも、ユチョンは歌ってくれました…!
実際のところ、どんな気持ちでこの曲を選んだのか、どんな気持ちで歌ったのか、それは本人にしかわかりません。
込み上げてきた涙を拭う姿で何らかの思いを察することしかできません。
だから私としては「今のユチョン」が歌うことで、これらは宝箱にしまい込んで触れてはいけないものじゃなくて、いつでも取り出して慈しんでいいものなんだと示されたような気がしただけで十分です。
さてさて。
そんなわけで東方神起のデビュー曲である「HUG」、十数年の時を経て改めて聴いて、これは彼らの原点であり最高傑作のひとつではないかと個人的に思ってます。
そんな「HUG」と私の出会いはまさに昨年の今頃、デビュー記念日に向けてのお祝いモードのなか、Twitterなどでペンの皆さんが当時の映像などを挙げていたのを見かけたことです。
最初は曲よりデビュー時のユチョンの可愛さに目が釘付けでw
一度ハマるとしつこく聴く…またこの癖が出てきて「HUG」をリピート中
— シナモン (@spice21385368) 2020年12月29日
日本語Ver. 英語Ver. アカペラVer. …etc.
爽やかなミディアムポップスに「2月の新人」の文字が眩しい
そして「おばちゃんがアイス買うてやろうか?」と言いたくなるような #ユチョン のあどけなさよ❤️(& 手の巻物の謎🤔) pic.twitter.com/XbMs3pzHaA
どうしてこんなに可愛いのかよ
ユチョンと言う名の宝物
孫みたいな気分になってしまいました。
その流れで「そういえば、デビュー曲をちゃんと聴いたことないな」と思いあたり、YouTubeで視聴したところいろいろ衝撃で!
以下、つらつらと語っていきます。
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コンセプトの意外性
そもそも「デビュー曲」とはなんぞや?
そりゃデビューしたときの曲ですわね、当然。
ただ私はそこに、このアイドル(グループ)を
どういうふうに売り出したいのか
どういうイメージを持ってもらいたいのか
というのを事務所が世間様に広報する役割を持たせたもの、というふうにも見ています。
つまりはそのアイドルの名刺代わりがデビュー曲だというのが持論でして。
それだけ気合も入ることから良曲が多いという印象です。
日本で言えば、とにかくデビュー曲でオリコンランキング1位を獲得して、ガンガン露出して、スターダムに押し上げる、というのがだいたいの売り出し方針だと思います。
まあしかし、デビュー曲が鳴かず飛ばずでそのまま…という悲しい結果もあります。
ありますというか、そっちのほうが多いでしょう。
例えば、K-POPアイドル業界で年間どれだけのグループがデビューするかというと約70組(2019年)、多い年だと100組というときもあるそうで!
そのグループのデビュー曲、全部知ってますか、覚えてますか…?っていうね。
キラキラ王子様系に、ちょっとワルなヤンキー系に、元気いっぱい面白系(?)に…
そんな過酷な競争を制しようと、どこもいろいろ差別化を図るわけです。
でもって私は「東方神起」というと、ざっくりこういうイメージだったので
デビュー曲も素肌にジャケット着込んで「カモンベイベー、今夜は帰さないぜ(語彙力)」みたいなアダルト~な曲調かと思ってましたら、まあびっくりしました、ええ。
「頼りない僕だけど 君のそばにいたいんだ」と切ない気持ちを抱えながら願望(と妄想)でいっぱいの甘酸っぱい思春期ボーイズソングだったとは!
だけど、よくよく調べてみれば全員10代でドンピシャ(死語)な年頃の歌だったんですねえ。
こうして私の「東方神起のデビュー曲」というものに対する先入観は見事に打ち砕かれて成層圏にまで飛び散りました。
そして、さらにいろいろ驚かされていきます。
K-POPらしからぬ楽曲
まず、Sittingスタイルでフィンガースナップをきかせながら始まる歌い出しに意表を突かれます。
中盤から立って前に出てきてダンスもしますが、オープニングだけ見たらアカペラのボーカルグループみたいで、いわゆる「けーぽっぷ」らしい要素が薄い。
そして、曲構成がよくある「Aメロ+Bメロ+サビ」じゃなくて、転調を加えながらVerse(セクション)を繰り返すっていうのも斬新。
この構成を私は洋楽っぽいと感じるんですが、それをデビュー曲に採用してるのが面白いなあ、と。
基本のVerse(だいたい16小節間)をつなぐ間奏部分も独特。
この曲だと1Verse→2Verse→(転調)3Verse→4Verse ときて、また元キーの1Verse目に戻る前の4小節部分にあたります。
このパートでリズム・曲調・音色などがガラッと変わり、それまで緩やかだった振り付けも急に激しいものになります。
そして何もなかったかのように「하루만 너의 고양이가 되고 싶어~」と始まるというw
こういう緩急の付け方も洋楽っぽい。
また、イントロの心拍音とかハモリとかコード進行とか、そのへんのアレンジもいい、アレンジもいい(大事なことなので2回)
コーラスアレンジなどは、当時欧米で主流だった男性ボーカルグループの系統に近い感じがしますね。
デビュー曲というのもあって全員満遍なくソロパートはありますが、ハモるパートが5人かぶってないためかコーラスの和声に厚みが出ているのがまた特に良い。
いや、これがデビュー曲ってレベル高すぎん…?
ボーカル、ダンス・ビジュアル…と印象付けたい要素がいくつかあると思いますが、これをデビュー曲としたということで、なるほど、このグループはボーカル面を特にアピールしたかったんだろうなあと。
正直、私は東方神起にそういうイメージあまりなかったので(どちらかというとダンスに力を入れてるグループの印象でした)、ほんとうに意外というか新鮮というか、びっくりしました。
少年期の純粋さ
「HUG」を聴いて改めて思うのは、”その年代”でしか歌えない曲をやっとくのは大事!ってこと。
大人っぽいバラードとか人生や人類愛がテーマとか、そういうのはいくらでも後からできます。
壊れそうなものばかり集めてしまう「ガラスの10代」のときにこそ表現できる楽曲を10代のときにぜひ残してほしいとアンダー20のアイドルの皆様には老婆心ながら申し上げたい。
例えば、最近だとジャニーズからなにわ男子というグループがデビューしたんですが、デビュー曲がまさに「今このときを逃したらいつできるの?今でしょ!」というコンセプトのやつで。
だってタイトルが「初心LOVE(うぶらぶ)」に、ポイントになる振付のネーミングが「ちゅきちゅきポーズ」ですよ?
あとほんの数年ズレただけで大事故になりそうな際どさwww
いろんな意味で「間に合ってよかった」と思うような仕上がりになっております。
実際、「HUG」の歌詞もよく読むとなかなかのもの。
とにかくひたすら好きな女の子への憧れと恋心を綴っているわけですが
一日だけ君の部屋のベッドになりたい(いきなり出だしがヤバい)
君の小さな引き出しの中の日記帳になりたい(けっこうヤバい)
一日だけ君の猫になりたい(まあ、これぐらいは…)
一日だけとても親しい君の恋人になりたい(全然セーフ)
わりかし暴走気味の妄想に取りつかれてるのが伺えます。
いやー、日記帳はよくないよ、プライバシーってもんがね、個人情報がね!
まあ、こういうのも初々しい男の子たちが歌ってるからこそ胸キュンなピュアピュアソングになりえてると思われます。
このピュアピュアな世界観が清濁併せ呑むみたいな大人になってしまった身には沁みるのなんの。
このラスサビ前の中間部パートのコーラスの素晴らしさとMVの5人の並びのショットなんて特に私の琴線に触れまくり。
In my heart in my soul
나의 그 사랑이란 아직 어색하지만
이 세상 모든걸 너에게 주고 싶어 꿈에서라도
何かしらんがこのあたりで泣きそうになる、マジで。
この遠近感を使ったアングルに弱いんだよう(´;ω;`)
そのMVですが、これもほんと好き。
今年の再生回数の7割は自分が占めてんじゃないかと思うぐらいオフライン再生で観まくりましたよ。
このMV動画を観るたびに
2021年に(これを)見てる韓国人の方々…?(いるの?)
というコメントが目に入るんですが、韓国人じゃないけど「はい、ここにいますが何か?」といつも心の中で返答しちゃいますw
このMVも、ツッコミ入れるといろいろ謎な部分もあって、各メンバーの設定はどうなっとんじゃと。
アメフト部の選手?チェロを習ってる音大生?それぞれキャラクター設定があるようなんですが、いまいちわからん。
ウリユチョンくんはというと、これ。
ユファンくんにもツッコミを入れられたこの演出、確かに10代のアイドルのMV、それもデビュー曲(!)に入ってるというのはなかなか画期的w
— シナモン (@spice21385368) 2021年12月26日
「少年から大人になりつつあるお年頃」みたいなのを表現したかったのかな😅
初々しさと大人っぽさが混じり合った絶妙な可愛さ♡#ユチョン https://t.co/SUsHc7zlnV
衝撃の髭剃りシーン!斬新すぎ!!
なぜこの演出にユチョンが選ばれたのか???
それに…
変わったおうちにお住まいね…?
そして気になるのが、曲中に出てくる恋する「君」を表しているであろう役で出演している少女。
当時はさぞファンからの羨望と嫉妬がすごかったのではと思いますがw、調べたらなんと「花郎」などにご出演のコ・アラさん!
こんな昔から活動されていたとは。
とまあ、こんな感じで盛りだくさんのHUG。
今の世代にどう受け止められているのかはよくわからないのですが、昨年2020年末の歌謡祭ではこういうのもありまして。
カバーされて改めてわかる良曲感。
東方神起のデビュー少し前ぐらいに生まれてる世代の子たちがパフォーマンスしてるというのもエモいの二乗なんですが、全然色褪せない魅力に脱帽です。
とまあ、こうしてグダグダ語ってまいりましたが
楽曲も個性的で差別化に成功してて
ボーカルやハーモニーが素晴らしくて
もちろんダンスもできて
体つきなどのビジュアルも完成されてて
だけど顔立ちはまだ幼くて
そのアンバランス感がバッチリアピールできてて…
そりゃ売れるわな
という結論に自分のなかではきれいにおさまりましたことを報告いたします。
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今回のコンサート、本来やりたかった時期(日)を逃してしまったのかもしれませんが、私としては延期した日程でもプレイリストには「HUG」を入れてほしいと思っています。
ただただ、シンプルにこの素晴らしい曲を聴きたい、どんなアレンジをするのか聴きたいので是非とも前向きに善処していただきたい。
最後に手前味噌ですが、HUG好きが高じて演奏に挑戦してみた動画を。
ハマった勢いで演奏して楽しんだりも(リピート省略で失礼🙇)
— シナモン (@spice21385368) 2021年9月5日
構成やコードなどにセンスの良さが見られて、改めてよくできている曲だなあと感心します
特に中間部(in my heart, in my soul〜♫のところ)のハーモニーは秀逸 pic.twitter.com/z0juiC03nl
東方神起やユチョンの曲はピアノで弾いてみたくなるような曲がたくさんあるんですよね。
楽譜もいろいろ買い込んだので、それについてもいつかブログで書きたいと思ってます。