【つまみ食いレビュー】成均館スキャンダル 16話【ネタバレあり】
Favorite Scene in LESSON 16
TITLE「第1回!ユニの隣の寝場所争奪選手権大会」
このドラマのコミカルなシーンの中で私がダントツ好きなシーンです!
とにかく登場するみんなの表情、仕草、行動、台詞すべてが可愛くておかしくて最高!
このシーンを英語圏の人向けに
”Men fighting over where sleep next to the girl they love XD”
と顔文字(XD)付きで説明している動画を見たことがあって、思わず笑ってしまいました。
ユニたんの隣の場所をキープするべく闘う男たち、しかしやっていることは中学生…いや、下手すると小学生男子なみというのが笑えます。
一応、官僚候補の超優秀な儒学生ですよ?w
今までも何度となくすったもんだしてきた中二房の寝場所問題。
ユニが女の子であることをソンジュンにもジェシンにも知られてしまった状況下では、その問題は別の意味もはらむようになってしまいましたw
まず第1ラウンド。
ソンジュンが「それでは先に」といって当然のようにど真ん中にドーンと寝るところからスタート!
いや、ど真ん中すぎ!
すかさずそれに気づくジェシンw
「俺の寝場所だからどけ」「俺の寝場所も何もありません」というふたりのやりとりだけですでに笑いが込みあげてきます。
話し合い?では交渉決裂となったため、ジェシンも無理やり真ん中に割り込んできて実力行使に出ましたw
といっても、ふたりして同じ格好で背を向けあって、やってることと言えば無言でひたすら押し合うっちゅーね。おしくらまんじゅうじゃないんだから!
ソンジュンもジェシンもユニが女の子だという秘密を知っているのは自分だけと思っているので、ユニを自分の隣において狼から守ってやらないと!と使命感に燃えているんでしょうが、やってることがみみっちいのでそのギャップがおかしいんですよねw
このシーン、衣装もソンジュンは白、ジェシンは黒と視覚的にも対極にさせているのも心憎い演出。
正反対の気質のふたりがひとりの女の子をめぐって同じレベルの子どもみたいな小競り合いをして、もう可愛いったらありゃしない!
そんなところへ「なにやってんですか?」とユニたんが部屋に戻ってきまして(お顔でも洗いに行っていたか?)
ふたりとも澄ました顔しながら第2ラウンドが開始!
ジェシンが「早く来て寝ろよ」と自分の隣をトントン叩くんですが、この言い方がまた優しいの!
さっきまでソンジュンと口論していたときの口調と全然違ってソフトなのがまたウケるw
するとソンジュンも負けじと自分の隣をバン!と強く叩いて「いいえ、キム・ユンシクの場所はここです!」www
ふたりの妙な様子にユニも「???」って感じで。
そんなユニをほっておいてさらに言い争いを続けるふたり。
そのやりとりを見て、さすがにユニが「寝る場所は自分で決めます」と。
そりゃそうだよねーw
というわけで、ユニの決断を固唾を飲んで見守る野郎どもの表情をご覧ください。
ソンジュンに至っては目でサインまで送ってきましたwww
こっちにするんだ、絶対こっちだからな!
ん!?(圧をかける)
通じた…よな?
この表情の変化…!くううう、たまらん可愛さですわ。
はい、ここからこのシーンのオチをつける最高のくだりです!
張りつめた空気のなか突然の乱入者が。
ヨンハの登場に「なんやねん、お前」なふたりの顔ww
声!声が聞こえなかったか?
九尾狐(クミホ)だ、九尾狐!
ちゃっかり枕持参で真ん中を陣取って「今日はこの部屋で寝る」と宣言。
ふたりもポカーンw
九尾狐というのは狐の妖怪のことで、字のとおり9本の尾がついてることからこの名称がついてます。(「僕の彼女は九尾狐」っていうドラマもあったり)
もう何回見てもヨンハが来てからのくだりは爆笑してしまいます。
このヨンハの突飛に見える行動、実はこの3人の関係を気遣ってのことなんですよね。その優しさにもぐっときます。
ヨンハはやっぱり大人だわ、ほんとにw
たぶんユニもヨンハの行動の意図に気付いたんじゃないんでしょうか。
にっこり笑って、ではヨリム先輩のお部屋で寝まーすと出て行って一人で気兼ねなくスヤスヤw
中二房には寝相の悪いヨンハに絡まれるジェシンと、端っこで我関せずといった感じで眠るソンジュンだけが残りましたとさ。
はたしてこの後、「隣の寝場所争奪選手権大会」が第2回、第3回と続いたのかどうかが大変気がかりです。
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それでは衝撃の前回からの続き!
川に落ちて溺れたユニを助けるべく川に飛び込んだソンジュン。
ちなみにここ、すっごい飛び込みフォームじゃありませんでした?ww
なんとか救出して(ここの水に浸かった撮影がまた大変そうで…)、ユニの胸元を開けるとそこには…!
ついにユニが女の子であることをソンジュンに知られてしまいました。
呆然とするものの、さすがにそのまま帰すわけにはいかないってんで自分の書院に連れていくことに。
そんな事情も知らないジェシン、ユニに悪さしようと尾けていたビョンチュン&コボンも退治してやったというのに今度は肝心のユニの姿が見当たらない。
このときの探し回る様子がまた献身的というかなんというか。
大枝かついだ立ち姿がえらくお似合いw
ヨンハからソンジュンの書院に行ってると聞いて、「無事ならいい」と言うけど内心穏やかじゃないのが丸わかり。
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そしてソンジュンの書院のシーン。
いやー、ここも
最高に素晴らしいですよね!!!
何度リピートしたかわかりません。
私、ユニの秘密をソンジュンが知ったとき、初見はドキドキしたんですよ。
どういう反応になるのかな?と。
「よくもだましたなアアアア!」(by ヒストリエ)みたいになるのか、「女の子なら何も問題ないじゃん、オケオケ!」ってなるのか。
ソンジュンの性格からして後者はないな…と思ったので、今度は騙した騙されたでひと悶着あるのかな、と身構えてたんですが…
結構あっさり現実を受け入れてくれたな、と思いましたw
とはいえ「どこから何をどう話していいのかわからない」というソンジュン、怒るわけでもなく安心するわけでもなく、戸惑いのほうが勝ってるということでしょうかね。
ともかく疲れたので休もうということになり、そのまま一緒の布団に…なんてこと真面目でジェントルマンなソンジュンがするわけなかろう!
ちゃんと部屋はユニに譲って自分は外に出ようとしたところに、スンドル登場!
ここのくだりのスンドルはもう何から何までグッジョブですねw
ソンジュンは病気なんだから一人にしたら危険というスンドルの言葉にユニが「どこか具合でも悪かったのか?」と反応すると
はーもう!상사병(恋煩い)ですよ!
食べないわー、本も読めないわー、眠らないわー
このへんのスンドルの台詞の言い方がめっちゃ味があって上手で大好き!
この恋煩い発言でソンジュンの面目丸つぶれw
睨むソンジュンにもおかまいなくユニにペラペラと話すスンドル最高。
きれいな学士様(ユニ)は成均館に戻るよう説得しにくれたんだと思っているのか、鍵まで閉めてふたりを部屋に閉じ込めてしまいました。
よくやった、スンドル!私から金一封進ぜよう。
このあとソンジュンが「布団が一組しかないのに…」とヒソヒソと言うところがツボですw
それで結局こういうことにw
しかしまあ、やっぱり気になって眠れないよね…ということで、だったら自分も同じように本を読んでたほうがいいとユニは布団を出て本棚へ。
はっきり言って、私はここからすでにニヤけていますw
ところでソンジュンにはひとつ
とーーーーーーっても気になってることがあってですね。
それはあの渓谷でのユニの言葉の続き。
ユニが「自分の答えも聞け」と言ったものの、そのあとすぐに川に落ちちゃったもんだから聞けずじまいで。
16話の間じゅう、これについてずっと聞き出そうとします。
名付けてソンジュンチャレンジw
まずチャレンジその1。
本棚で本を物色しているユニに向かって、例の続きについて尋ねます。
大事なことなら忘れないうちに話したおいたほうがいいかと思って、とかなんとか言ってるけど気になって仕方ないのはソンジュンのほうで。
だってユニのほうは本棚でヨンハ贈呈の赤い本を発見しちゃって、それどころじゃないw
キッ!って効果音が鳴りそうな表情w
イ・ソンジュン庠儒…君はこんな本を読んでいるのか?
わざわざ「庠儒(サンユ:成均館の学生の呼称)」なんて付けて丁寧口調なのがまた怖いw
なんでそこに!?とソンジュンも大慌てなんだけど、いや、君が荷物に入れて持ってきたんじゃないんかい!
立派な本でも読んでるかと思っていたよ
一日も欠かさず熱心に読んでるから何かと思ったら
ユニの台詞から察するに中二房で毎日だいぶ熱心に読んでいたようですw
本を取り返そうと必死になるあまり、ユニを押し倒すような体勢になってしまったソンジュン。
このへんの流れはお約束だけどやっぱりキュンキュンしちゃいますね!!!
でもって、この時のソンジュンがまた可愛いのおおおお!!!
口とんがらせて「僕がこの本を誰のせいで…!」って。
たぶんこの続きは「誰のせいで熱心に読んでたと思ってるんだ!」ってところでしょうが。
ねー、ほんとうにねー、いらん悩みを抱えて大変だったよねw
この口をとがらせるソンジュン、大射礼のときも出てきたけど大好き!あー可愛いw
それでまあ気まずくなって、結局灯りを消して寝ることに。
ソンジュンが布団なしで寝ようとするのでユニは掛け布団をかけてあげます。
自分は男だから大丈夫、君は女の身だし川にも落ちたし…というソンジュンに「このあいだ島で、ちょっと水に濡れただけで熱出した男は誰だっけ?」とユニ。これはソンジュンも反論できずw
ユニは自分の体を敷き布団をぐるぐる巻きして、これで寝ればいいとニッコリ。
このキュートな笑顔にソンジュンもそりゃつられちゃいますわ。
やっと穏やかでいい雰囲気になりました!よかったー!
そしてようやくポツポツと秘密の件で語り合うのでした。
やっぱり聞きたいのは男装のこと。
いつからなんだ?
その綺麗な顔を男の恰好で覆うようになったのは…
いやもう、こんなところでいきなり殺し文句入れてこないで!ソンジュン!
さらっと「綺麗な顔」とか言っちゃったりしてドキドキするじゃないのー(私が)!
ふう…(息を整えてる)
実はこれまでユニの身の上話ってあまりされてないんですよね、ちょいちょいその断片は出てくるんですが。
そんなわけでここでようやく語られる昔話と男装の経緯。
パパが亡くなって経済的に苦しいなか、ユンシクの薬代の代わりに診療簿を筆写したら、お医者さんからあの貸本屋の仕事を紹介してもらったのがきっかけとのこと。
その仕事を請け負うときに男装を始めたようで、それが12歳の頃だと。
そんな年齢から一家のために男装までして働くユニの話はソンジュンには想像もつかない世界だったことでしょう。
ここで初めてユニの名前をソンジュンが口にするのも個人的にちょっと感動。
本名を尋ねられてユニが「キム・ユニ…キム・ユニだよ、私の名前は」と言うまでの躊躇う感じがいいんですよ。いよいよすべてを曝け出すような気持ちが現れてて。
そしてそれを受けてソンジュンが「キム…ユニ…」とすごく感慨深げに言うところもこれまた良き。
意外なことに原作(成均館儒生時代のほう)では一度もユニと呼ぶシーンはないんです。
だからか、ここでようやく本当の意味でキム・ユニという女の子がイ・ソンジュンと出会ったんだなって感じがして何度も観返してしまいます。
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その頃、月出山では「ここを本日のキャンプ地とする」ということでキャンプファイヤーしながらみんなでしりとり。
韓ドラって妙にしりとり好きよね…「愛の不時着」でもやってたしw
もちろんジェシンはこういうことに参加するはずもなく(してたらそれはそれで見てみたい、怖いもの見たさでw)、思うのはユニたんのことばかり。
ヨンハにも当然それは見抜かれてて「魂がテムルのところに行ってて体が空っぽだから叩くとテンテンって音がする」なんてからかわれたり。
こういう何気ない台詞の表現がこのドラマはいいんですよねえ。
ソンジュンはテムルの秘密を知らないからこっちが有利だなんてエール?をヨンハは送ってますが、その状況が変わったことはまだヨンハも気づいてないようで…。
そして翌朝、ソンジュンとユニは今後のことでぶつかります。
ソンジュンはすぐにでも成均館を退学するよう忠告。
まあそれはそうなりますよね、命の危険もあるわけですから。
でも、もとはと言えば君が無理やり科挙を受けさせたのが原因というかなんというか…w
当然ユニもそこを突いてきて反発します。
貧しくても南人でも出世できる、奇跡を夢見ることができる、そんな夢を見させたのは誰だ?と。
性別も自分で選べるわけではないのに、女だからというだけで許されないなんて…と言われると言葉もないソンジュン。
成均館を出たところで家族のために男装して稼がないといけないのは変わらない。
それどころか誰かれ構わず結婚しないといけないことにもなるかも、とさらに畳みかけます。
ついでに言うけど、まだあなたに出会う前、私は実際に妾として売られそうになったのよ
相手は誰だと思う?あの兵曹判書よ
もしあなたがあのお嬢さんと結婚したら、私とあなたは義理の母と息子として出会っていたかもね…
と、これぐらい言ってみてほしかったなあ、ユニにはw
そう言われたソンジュンの反応を見てみたいものです。
とりあえず結婚云々を持ち出したのは脅し効果絶大だったようで、ソンジュンもドキッとした表情にw
先のことより今のこの時間を精一杯過ごしたい、自分には二度とない幸せだから…と訴えるユニ。
ここで11話の尊経閣のシーンの「今のこの時間をずっと覚えておくつもりだ」と言ったユニの言葉の本当の意味や覚悟がソンジュンにもわかったんじゃないかなと思います。
そんななかチョソンが久しぶりに登場。
自分を正妻でなくてもいいから側に置いてくれという頼みを持ち出します。
よりにもよって自分が女であることをソンジュンに知られたタイミングというのが皮肉というかなんというか。
当然受け入れられるわけもなく、「自分にはそんな資格はない」とユニはひたすら謝るのみ。
ここは原作にもあるシーンなんですが、原作はこんなしっとりした感じではなくなかなか激しい展開になります。
なんといってもドラマのチョソンは偽の赤壁書としての裏の顔もある設定で、そのため本物の赤壁書であるジェシンとも絡んでくることに。
チョソンとすれ違ったときに嗅いだ香りが偽の赤壁書と争ったときの香りに似ていることでチョソンが気になるジェシン。
ここで「チョソンぐらいの美貌じゃないと似合わない」とヨンハが言う強い香水、西施(せいし)も使っていたと名前が出てきますね。
西施は美女として知られる中国の有名な女性で、王昭君・貂蝉・楊貴妃を合わせて中国古代四大美女なんて言われてます。
「象潟や 雨に西施が ねぶの花」という松尾芭蕉の俳句にも出てくるように、日本でも古来から美女の代名詞として使われています。
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さて、とりあえず赤壁書関連は置いといて、怒涛の野遊会も終わり、次は試験です!
その名も黄柑製(ファンガンジェ)。
これは試験の首席に褒美として蜜柑を与えられることからきてるんですが、ミカン~~?と現代の自分たちからすると思いますよねw
しかし、当時の蜜柑は王様に献上されるような貴重な果物だったそうで、古くからある伝統的な試験とのこと。
そんなわけで成均館がミカン杯に湧くなか、この男が舞い戻ってまいりました!
あのーもしもし、ちょっとどいてくれる?
ほしいのはこの本か?
なーんて、そこまでカジュアルな言い方はしてませんがw
ソンジュン様、復学です!
ユニと別れて書院で考え込んでからここまですっ飛ばされてますが、この間にどういう心境の変化と決断があったのか想像すると面白いんですよねw
ユニの「成均館をやめても家の負担軽減のために結婚させられるだろう」とか「今は自分には二度と訪れない幸せな時間なんだ」みたいな台詞を回想しているシーンはありましたが…
私はね、もっと重要なことに気付いたから戻ってきたんだと思いますよ。
それは…
俺が戻らなきゃ中二房はユニとジェシンが二人きりじゃん!!!
ってことではないかとw
澄ました顔してますが、内心は愛しのユニたんが野郎と二人きりなんてとんでもない!と慌てて帰ってきたんじゃないんですかね、だってあのパパにも伝えてなかったんだからね!
スンドルもきっと大喜びで荷物をまとめたことでしょうw
誰にも知られないうちに成均館から出られるよう手助けすると言うソンジュンにユニは反発しますが、ここからの台詞も表情もめっちゃ好きでして!
好きな女人を男だらけの成均館に放っておいたままにする奴だと思うのか?
この僕を?
だからなんで急に殺し文句を言うの!!!
さらっと「好きな女人を」と念押しで告白してるし、そして「날?(この僕を?)」の言い方もたまらん!
俺様ソンジュンが戻ってきたー!!!(歓喜)
はー、やっぱりソンジュンはこの調子でなくちゃ。
黄柑製で首席を取れたら成均館は出て行かないというユニに「僕はずっと首席だったんだけど?」とかますのも最高。
そして先輩たちとも再会。
ところで、このときのヨンハは何をしているんでしょう?ジェシンの髪を触ってイチャイチャとw
おい、老論、行ったり来たりするな、気に障る
ジェシンが超わかりにくい歓迎の言葉をかけてこの場はひとまず収まりました。
しかしこの後、あの寝場所争奪大会が開催されるのです…w
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というわけで早速、黄柑製の勉強に勤しむふたり。
試験は「読解」と「論述」の2科目とのことで、一生懸命暗記に励んでいるようですが、ユニの唇が気になるのは相変わらずみたいで集中できませんw
ユニたん、この調子なら首席狙えるんじゃあ…ww
ソンジュンのせめてもの抵抗としては、向かいに座らず本を積み上げて視界を遮ることぐらいで…いやいや、君、小学生か?可愛いからいいんだけどさ。
ユニのほうは結婚がどうなったのかが気になってそれとなく探りを入れると、結納は行われなかったと。
ソンジュンは「もう自分を欺くことはしない」ときっぱり!よし!
ヨンハからもずっとアドバイスされてきたもんね、「自分を欺くな」ってね。
これを聞いてユニたんも思わず笑みが。
悲しみのふちから喜びが戻ったユニのシーンの次に、幸せの絶頂から一転して苦悩に陥るヒョウンのターンがくるのがうまいですね。
立場が逆転したのがよくわかります。
そんなヒョウンはヨンハを呼び出して相談。
あちらこちらで恋愛相談に忙しいヨンハですが、このくだりはヨンハのヨンハたるところを見せる名シーンだと思います。
ソンジュンの心を取り戻したいというヒョウンに語りかける台詞はヨンハしか言えないと思える名言がいっぱいです。
こうやって他の男と突然会うのはやめること
大衆小説しか読まないような幼稚な趣味はやめること
そして、下の者に意地悪するような行儀の悪さもね
初っ端から辛口なヨンハ。
ヒョウンは殊勝な面持ちで努力しますと言いますが、さらにそこへヨンハがダメ押し。
努力すれば好きな奴の心を掴めると思っているとは…
受け入れるんだな
この物語でそなたが引き受けた役は…愛されない側だからね
何の苦労もなく育ったお嬢様
一人くらい正しいことを言ってくれる人が必要だろ?
ひゃー、痺れます。
私は特に「この物語で引き受けた役は愛されない側」という表現に参りました。
とてもキツい言葉ではあるけど、こんな核心をつくような台詞があるからこのドラマ好きにならずにいられないわ、と思うくらい気に入ってる台詞です。
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さて、夜も更けて中二房。
例の大会の第2回が開催されるか!?と思いきや、コロ先輩は不在。
先輩はパパに呼び出し受けて自宅に戻っていたのでした。
そこで赤壁書のバイトはやめろとパパから注意。
さらにパパは偽の赤壁書が老論派が仕掛けた罠だということもわかってました、やっぱりね。
そんなわけで中二房にはソンジュンとユニのふたりきりなんですが。
どうするかと思えば、一応紳士的に真ん中に特製の仕切りを置くことにしたようですw
このシーン見て私は「或る夜の出来事」を思い出しました。
主役カップルが二人きりで泊まることになったときにシーツをベッドの間にかけて仕切りにするんですよね。
その仕切りのことを「ジェリコの壁」って呼ぶんです。
「ジェリコの壁」は聖書に出てくる城壁のことで、誰も出入りできない堅牢な壁のことでw
だから、このシーンは成均館流ジェリコの壁ですね。
でもあっさり崩れそうですが…w
ジェシンがいないことをちょっぴり寂しそうにするユニを見て、もうすでに嫉妬でイライラなソンジュン。
こんなんだから(心配すぎて)君をここに置いておけないんだ!とジェリコの布団をバンと叩いて不機嫌にw
そして就寝となるんですが…はい、ここでソンジュンチャレンジ・その2です!
1回目は赤い本騒ぎで有耶無耶になったんでリベンジですよw
なんとか渓谷の話の続きを聞き出そうとして、「真実を知りたいと思うのは学士の心だ」などとあれこれ言い訳がましいことを言うのが笑えます。
このときに指をトントンしながら言っているのがまたいいんですよ~!
しかし残念ながらチャレンジその2も失敗。
ユニたん、寝ちゃってました。
仕方なくソンジュンも横になりますが…
あら、ユニたん、寝たふり!
焦らすわね~w
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そして黄柑製の始まり。
この様子が久々の学園ドラマっぽくていいですねw
みんな(ジェシンですら)きちんと制服を着て試験を受けている様子が楽しいです。
ヨンハも正解して嬉しそうw
読解試験の次は論述試験。
まるで早押しクイズみたいに、札を上げて正解すると蜜柑が点数?の代わりに積み上げられるようで。
ソンジュンとユニは順調に点数を重ねて、決勝戦に。
最終問題は王様からの出題で、「破字(パジャ)」と呼ばれる漢字のパズルみたいなもので回答を作ります。
この「破字(パジャ)」、今でもクイズやパズルでもありますよね。
例えば「神」という漢字を「ネ」「申」というのに分けて表記するようなネットスラングが生まれるように、漢字文化圏の私たちは現代でもこういう遊びを自然としているんです。
というわけで、問題は「民に対する役人の正しい心構えは何か。正解の原典は「礼記(らいき)」第四十二編の朱熹(しゅき)の解釈本である」と。
「礼記」だけでなく朱熹の解釈本まで目を通してないと解けない難問です。
ソンジュンの回答は「新民」、民を教え導き、新たにすること。
ユニの回答は「親民」、民と親しむこと。
旁(つくり)の部分だけが違うところがまたうまく出来てます。
そして正解は…!
ソンジュンの首席が決定!!
敗れたユニは尊経閣に直行して答えを確認。
試験が終わったあとに間違えたところを教科書で確認しちゃうの、あるあるですねw
そこへソンジュンもやってきて成均館を出る準備をするようにせっつきます。
どうする、ユニ!?…と思ったら、なんと
「もう一回チャンスをくれない?」とおねだり作戦きましたよ!
ダーリンお願い❤️とばかりの上目遣いにソンジュンもタジタジですw
ところでこのシーンの演出がね!
もう私、すごく言いたいんですよ、いろいろと!
また「細かすぎて伝わらない」シリーズになりそうなんですが語っていいですか?
このシーン、この図みたいな配置で撮影しているんですけどね。
台詞を言いながら二人とも矢印の方向に動くんだけど、カメラもそのタイミングを合わせて動きます。
すると、どんなふうな画になっているかというと…
①
②
③
こんな感じに、①冷静なソンジュン ②表情が本棚の枠で一瞬隠れる ③ドキッとしているソンジュン という変化がコマ送りみたいに演出されているんです。
こうすることで「ユニにお願いされて狼狽えているソンジュン」というのが1、2、3とテンポよくコミカルに表現できるんですよ!
本棚の枠をまるで漫画のコマ割りのように使ってるのに「すげえ!」とひとりで感動してしまいました。
いや、ほんと細かすぎてひとりで興奮してすみません…。
はい、お待たせしました。
嬉し恥ずかしの胸キュンなシーンに参りましょうかね!!
可愛いユニたんのおねだりに陥落して成均館に残ることを許可したソンジュン。
ここもね、さっきのユニの回答の「親民」を持ち出して「民に親しむような役人に会ってみたいから」とかなんとかソンジュンがぐだぐだ言っているんですけど、それを受けてのユニの台詞が面白いんです。
「つまり…成均館に残っていいってことを難しく言ってるの?」
ソンジュンの回りくどい言い方にツッコむユニたんw
字幕では「それってつまり…成均館にいてもいいってこと?」となっているので、いまいちこのツッコミの面白さが伝わらないのが残念。
とりあえず残れることになってユニも胸をなでおろします。
さあ、ここからソンジュンチャレンジ・その3です!w
三度目の正直なるか!?
ちょっと聞きたいことがある、と切り出したソンジュン。
もちろん、渓谷の話の続きですw
もう赤い本もないし、寝たふりもできないとなって、ユニがその場から逃げようとするとソンジュンもしつこく追いかける追いかけるw
とぼけるユニに「よく思い出してくれ!」と詰め寄ります。
いよいよ覚悟を決めたのか、振り返るユニ。
ユ)言葉で言わないとわからないの?
ソ)言葉にせずにどうやって僕がわかるんだ?
ユ)本当にわからないの!?
もう、このへんのやりとり1万回ぐらい観てる感じがする。それぐらい大好き。
この後ソンジュンが「もどかしくて…」て言うんですけど、これ原語では「もう、もどかしくて死んでしまいそう」ぐらい言ってるんですよw
これがもどかしくてどうかなりそうになっている顔ですw
はあ、可愛いすぎるわ、ソンジュン。
それで「死んでしま…」くらいで台詞が切れるんですけど、なんで切れるかっていうとですね…
こういうことです。
いやー、まさか、ここで私が初期に不満をもらしていた「ユニ(パク・ミニョン)の背がちょっと低すぎるのではないか」案件を効果的に使ってくるとは!
ミニョンちゃん、私の理想を言えば、もうすこーーーし背があったほうがよかったけど、この高さだから撮れたシーン(あれですよ、あれ!)もあるしね。
いや、すみませんでした。
この背の高さの差があるからこその、このシーンですよね。
というわけで、ふたりの決定的瞬間はぜひ本編で観ていただきたいので直後のシーンのみでw
ソンジュンは放心状態w、ユニはそのまま尊経閣を出て外へ。
やっちゃったーって感じが超絶可愛い!!!
しかし、そんなふたりに怪しい人影が近づき…なんと連れ去られてしまいます。
連れてこられた先で目隠しを解くと、そこにはジェシンとヨンハの姿も。
そしてラスボス登場…!
マジもんのボスの中のボス、王様がそこに。チョン博士も現れました。
呆然とする4人衆に王様が「密命を下す!」
ここで今回は終わり!
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ユニが女の子とわかり、それ以降のソンジュンのギアチェンジぶりが最高に楽しくて観ながらほぼずっとニヤニヤしてますね、16話は。
とりあえずあれだけ悩んでた男色云々の懸念は解消したわけで、いろいろ前途多難ではあるけど、ユニに対する思いにブレーキをかける必要がないとなってからのソンジュンのストレートな言動が可愛いのなんの。
16話でこんな状態なので、17話のソンジュンはもうブレーキ効かな過ぎて暴走気味になり、萌えの危険領域に入ってますからね。
平静を保てないことを今の時点で保証しておきます(そんな保証してどうする)